滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」、
名前だけはよく知っているが
映画を見るまで、馬琴のこと、
八犬伝の内容を全く知らなかった。
北斎とのかけあいがとても面白かった。
馬琴作品に最も多く挿絵を描いたのが北斎で
二人はかなり親しかったそうだ。
今読んでいる本に、
『南総里見八犬伝を見ると作りが非常によたよたしている。
要するに南総里見八犬伝というのは、
子供向きの読み物に書いてある部分、
リライトしてある部分だけが面白いんであって(笑)、
その先へ行くと、もう退屈なだけなんですね。』
と書いてあった。
馬琴が48歳から76歳に至る28年を費やし、
その途中失明という困難に遭遇しながら、
息子の妻の口述筆記により完成させたという。
そんな八犬伝を・・・・・・
馬琴、草葉の陰で嘆いているだろうなぁ。
とにかく、面白い。
是非、ご覧あれ。
追記
「滝沢馬琴」の名は明治以降に流布した表記で、
本名と筆名をつなぎあわせた誤った呼び方で、
近世文学研究者から批判されているそう。
曲亭馬琴を使う方がいいらしい。
木曜日に見た美食家ダリのレストランと
もう一つの映画、
ボレロ。
ボレロを作曲したラヴェルは
ボレロを最も認めていなかった、
「あの作品が僕の全作品を吞み込んでいく」と
憎んでいたそう。
確かに私もボレロは知っているけど、
ラヴェルの他の曲は知らない。
耳にしたことはあるかもしれないけど、
ラヴェルの曲だと認識はない。
他の作曲家もしかりだ。
1つか2つの有名な曲しか知らない。
ボレロは世界中で、15分ごとに演奏されている
と言われているそう。
そんなボレロ誕生の秘話を明かした映画。
ラベルの晩年は症状から脳腫瘍を疑われ、
開頭術を受けたが腫瘍は見つからず、
ほどなく昏睡で62歳でなくなっている。
ラヴェルは母親ととても仲が良く、
母親が亡くなると、気力を失い、
何年か曲が書けなかったと。
また、映画では人妻ミシアと
特別な関係に描かれているけど、
彼は同性愛者だったという人もいるよう。
どちらにしても、生涯独身。
弟がいて、晩婚で子供がなく、
ラヴェルの家系は途絶えたそう。
いやはや、ラヴェルという名前は知っていても、
ボレロの作曲者というだけで、
何一つ知らなかった。
今度ボレロを聴く時は、
今までと違って聴けるかな。
他の彼の曲も聴いてみたくなった。
お手伝いのつもりが、
時給〇〇〇〇円の講習の講師というか評価者。
今日は、朝一で2時間ぐらい見学して、
明日から来週いっぱいの出稼ぎに備える。
見学終えて、こんなチャンスはないと、
伏見ミリオン座で映画を2本見て帰った。
その1つ。
このチラシによると、
❝もしも、サルバドール・ダリと伝説的な三ツ星レストラン
「エル・ブジ」の料理長、フェラン・アドリアという
2人の天才が、同じ時代に活躍していたら・・・・・?❞
というアイデアから生まれたのだそう。
「エル・ブリ」は世界一と称賛されるレストランで、
バルセロナから160km、車で約2時間のロセスという
小さな海辺の町の更に辺鄙な場所にある。
また、1年の半分しか営業しておらず、
全45席しかないこともあって、
「世界一予約の取れないレストラン」と言われている。
2011年7月に閉店して、現在は営業していない。
映画では「シュルレアル」という名前の
ダリのアートを模したオブジェがいたるところに飾られ、
当時の「エル・ブリ」で提供された料理の数々が再現され、
エンタメ性に富んだ映画だった。
コメディ感もあってすごく面白かった。
何十年ぶりかで、試写会応募したら当たった。
今日は午前中、試験の副監督があったので、
午後半休もらって、夫と見に行った。
同僚に、何を見にいくのと聞かれて、
「第二次世界大戦末期にデンマークで起こった話」と言うと、
「戦争ものは嫌い」と言われた。
私は戦争に関する映画が好き。
戦時下でどのようなことが起こっていたか、知りたい。
敵も味方も関係なく、命は尊い。
しかし、戦争や憎しみはそれを奪ってしまう。
是非、映画ご覧になってください。
いい映画でしたよ
映画館のスクリーンで見ると、すごい迫力。
王騎から矛を託された信、
使いこなすまで、8年かかるそう。
その矛で王騎の仇を打たねば。
ということは、キングダム、まだまだ続くな。