日曜日、SKITの会のTの誘いで、
『潜水服は蝶の夢を見る』という映画を観た。
ALSの患者さん、ご家族、
ALSという病気を知らない人も知っている人も集い
この映画を通して、時間を共有し、
「命について」考えてみようというもの。
この映画の主人公は実在したフランスELLE誌の名編集長。
42歳の時に突然、脳梗塞で倒れ、
意識は元のままなのに、
全く体の自由がきかなくなる、唯一動くのが左目という、
ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)になってしまう。
言語療法士が瞬きでコミュニケーションをとる方法を教えてくれ、
最初は「死にたい」と言っていた彼が、
瞬きで自伝を綴り始める。
この「潜水服は蝶の夢を見る」は、
彼が20万回瞬きをして書いた本の題名なんです。
たとえ体は潜水服を着ているように動かなくても、
蝶のように自由に羽ばたく記憶と想像力があると・・・・
彼は本が出版されて間もなく合併症で亡くなっています。
映画鑑賞に先立って、
名古屋医専の勝又校長の
「命について」という題名で講演がありました。
その中で、
「人に自らの考えをなるべく押し付けない(偏狭な考えをしない)」
「自分と違う死生観・価値観でもできるかぎり尊重する」と。
職業柄、往々にして、
知らず知らず、自分の価値観や考えを
押し付けていることがあるな・・・・・・・と反省!
ところで、この映画、
あのジョニー・デップが、
2007年にもっとも感動した映画として
この作品を挙げているほど