A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ムッシュかまやつwithザ・トランプ/キノコホテル/松石ゲル&サイケV@東高円寺UFO CLUB 2013.1.26 (sat)

2013年01月28日 01時02分08秒 | ロッケンロール万歳!


【U.F.O.CLUB 17周年記念 BEAUTIFUL HUMAN LIFE SPECIAL!!!】
LIVE:ムッシュかまやつ with ザ・トランプ, キノコホテル, 松石ゲルとサイケV(名古屋)
DJ:フミヤマウチ, レコゲバ(グルーヴサウンズ・名古屋)

U.F.O.CLUBのブッキング担当鈴木やすしを中心にU.F.O.CLUB常連バンドの選抜メンバーによるセッション・バンドとして1999年に結成されたザ・トランプ主催の自主イベントが「BEAUTIFUL HUMAN LIFE」。"ゴーゴー喫茶のハコバン"をイメージした彼らの志向が貫かれまことにU.F.O.CLUBらしい昭和でサイケな企画である。20数年前私のバンドFLOWER TRIPが企画した自主イベント「アートロック宣言」はサイケ系バンドを集めたかなり近い趣向のイベントだった。当時U.F.O.CLUBがあったらハマっていたと思う。

昨年共演したムッシュかまやつに加えキノコホテルを迎えたスペシャル版なのでチケットは完全ソールドアウト。早めに並んで最前列を確保出来た。場内禁煙なので誠に居心地がいい。DJの選曲も英米サイケ~昭和歌謡~ガレージロックとイカしてる。キノコホテルの「砂漠」のカヴァー(オリジナル?)が流れて誰なのか気になったが確かめるのを忘れた。どなたか判る方がいたら教えて下さい。
[1/28追記:「砂漠」は中山千夏がオリジナルであることを教えていただきました。「ゴールデン☆ベスト 中山千夏」で聴けます。]
[1/28追記2:さらにこの日U.F.O. CLUBで流れたのはザ・スピンドルスという大阪のバンドによるカヴァー・ヴァージョンだったことも判明。ご協力ありがとうございました!]

トップは名古屋の松石ゲルとサイケV。松石ゲルは名古屋大須の"ゲバゲバ・ハレンチ・ロック"バンド、ザ・シロップのリーダーにして現代日本のサイケ・シーンの重要人物。サイケVは彼の数多いプロジェクトのひとつで60,70年代ロック&ソウルのカヴァー・バンド。60年代ゴーゴー喫茶・ディスコティークの雰囲気を再現するというコンセプトはまさにこのイベントにぴったり。白いスーツのいかさま師っぽいヴォーカリスト+サックスを含む5人組バンド+ふたりのゴーゴーダンサーでジミヘン、ビートルズ、ストーンズ、JBなどのカヴァーをノンストップで演奏。「本気で演奏するつもりならオリジナルをやるけど、今日は皆を踊らせるために名古屋から来ました!」とのMC通りのイケイケなステージにフロアが盛り上がる。1969年GSバンド、ザ・バーンズによる「R&B in Tokyo」というノンストップ・カヴァー・アルバムを彷彿させると思ったら物販でサイケVによる同じタイトルのCDを売っていた。



続いてキノコホテル。U.F.O.CLUBに出演するのは3年ぶりとのこと。今年既に3度目のキノコだがサイケな内装の小さなクラブで観るのは格別。タワレコ・イベントで間近で観たマリアンヌ支配人の眼光の鋭さにはビビったがこの日眼前に迫る支配人の迫力はそれ以上だった。昔のキノコの実演会はココや新宿JAMといった100人規模のクラブばかりだったがメジャー・デビューから3年経ち自信に溢れた演奏力の凄まじさに改めて感動する。「久しぶりに出たけどやっぱり狭いわねぇ」と言いつつも気合いの入りまくったステージ。支配人は2回、ケメちゃんも1回客席に乱入。映画「ゴジラ対ヘドラ」のテーマ曲「かえせ!太陽を」も演奏。キノコ・ヴァージョンを聴くのは初めて。この曲は小学生の頃大好きで口ずさんでいた思い出の曲なので滅茶苦茶アガる。一時期キノコの前列はモッシュの嵐でキツかったがこの日は最前列で圧迫されることもなく楽しめてサイコー(Psycho)だった。支配人がオルガンに乗ろうとして崩れそうになりスタンドを押さえたのも昔やったような覚えが。



<Set List>
1 エレキでスイム
2 業火
3 キノコノトリコ
4 ノイジーベイビー
5 悪魔なファズ
6 セクサロイドM
7 かえせ!太陽を
8 #84
9 キノコホテル唱歌

キノコで盛り上がった後もお客が殆ど帰らずムッシュかまやつの登場を待つのはU.F.O.CLUBならでは。カーテンが開きザ・トランプの演奏に乗ってムッシュ登場。トレードマークのニット帽+ストーンズ50周年記念Tシャツにスタインバーガーのギター。いきなり「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。74歳という高齢を全く感じさせない堂々とした歌と演奏。様々な若手ミュージシャンからリスペクトされるカリスマ性と気軽に対バン,共演するフットワークの軽さは間違いなく日本のロックの(我が)良き兄貴に他ならない。スパイダース・ナンバーを中心にザ・トランプのサイケ感たっぷりの演奏も素晴らしい。ザ・トランプの女性ヴォーカル松江サキやサイケVのヴォーカル&ギターも交えたステージは文句なしに楽しい。アンコールはサイケVのメンバー全員とマリアンヌ支配人とケメちゃんも加わり「フリフリ」で踊りまくって終了。会場にはザ・スパイダースのオリジナル・ベーシストの加藤充も来ていた。






U.F.O.CLUBならではの妖艶な一夜を堪能。昭和って、サイケって素晴らしい!!! IT'S A BEAUTIFUL DAY!!!

高円寺
妖しく燃える
悪魔なファズ

ムッシュはTwitterでは炎上を恐れて食べ物のことしかつぶやかないらしい。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする