おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

あぁ無差別殺人

2008年07月23日 | Weblog


雨続きの天気です。
天気が悪いと、うっとおしい気分になりまする。
とはいえ、強い日差しでアッチッチ-ってのもなんですし…
人間って、わがままなものでござりますなぁ、、、

八王子市で昨夜、またもや無差別殺人だそうだ。
アルバイトの女学生が殺されたそうで、やり切れない事件です。
動機は、仕事上の不満だそうで、前回の秋葉原と似たパターン。
社会のありように、問題なしとしませんです。

そんなこんなの今日この頃、
プロレタリア文学として知られる小林多喜二の「蟹工船」が、メチャ売れてるそうだ。
小林さんはお近くの小樽ゆかりのお方じゃね。
中学生のころ、おぢも読んだ記憶がありまする。
内容はすっかり忘れましたがね。

この蟹工船が売れるのにともなって、共産党へ入党する若者が急増しておるそうだ。
犬猿の仲といわれる公明党と並んで、高齢化著しい右肩下がりの政党だったはずだけど、一転、昨年は9千人もの党員が新規加入したのだそうだ。

「一億総中流」と言われたころ、ニッポンは豊かで平和で格差の少ない、まさに共産国家のようでありました。
自民党政治が大成功していたころの話じゃ。
おかげで、共産党は衰退の一途でござりました。

ところがここに来て、「チョー格差社会」が登場し、まさかまさかの「蟹工船」の時代が再来いたしました。
つまり、「派遣労働」と呼ばれる制度が導入されるのにともなって、かつてのタコ部屋のような過酷な労働環境が、ゾンビのように生き返ったのでした。
これも小泉あんちゃんの時代の悪法のおかげでござります。

仕事上の不満、将来への不安で「無差別殺人」へ至る若者たち。
蟹工船に共感して共産党に入党する若者たち。
「根っこは同じ」じゃないのかねぇ。
ここんとこのうっとおしい天気みたいな気分が、若者たちに蔓延しておるのじゃろうね。

我々大人たちは、こんな社会にした責任を感じないといけませんです、ハイ。