午前7時の気温は、プラス21度。
空はスカッと晴れておりまするが、やたら空気が湿っぽい。
熱帯地方の朝みたい。
未明か明け方、あんまり定かではないのですが、土砂降りの雨が降ったためでしょうかね。
きのう日中は、小樽へ行っておりました。
たまには映画も観たいと出かけたのでござる。
マイカル小樽で観ちゃったのは「プロメテウス」。
これが大失敗でござった。
リドリー・スコット監督が「人類の起源を解明」というもんだから、どんな映画かと思ったら、なんと自身の「エイリアン」の焼き直し。
ただしエイリアンの最高傑作とおぢが思うのは、ジェームス・キャメロン監督の「エイリアン2」。
今回のプロメテウスは、こっちのパクリじゃ。
宣伝文句の「人類の起源を解明」なんかどこへやら、なんだかんだいいつつ「エイリアン2」のバッタモンでござった。
ガッカリ!!
もっとも、ハニーさんはこういう映画が苦手で、ほぼ寝てましたけどね。
映画終了後は、あれこれ買い物をして、きびすを返して我が倶知安町へと戻りました。
昨夜は、写真の元ジャーナリスト、現在ゴルフ・ジャーナリストという上杉隆さんの講演があったためでござる。
講演では、フクシマ第一原発事故当時の報道や官邸の実態をお話ししておったです。
この中で、電力会社の総括原価方式について、たいそう驚いたことがある。
競争というインセンティブが働かず、電気料金が高止まりしておる原因でもある電力会社の総括原価方式は、発電、送電、電力販売、広告宣伝費から原発の使用済み燃料まで加えたすべての費用の3%が電力会社の利益になるというトンデモ方式じゃ。
でその3%の利益のうちの10%が、特別会計として経産省の懐に入るという話を、今回初めて聞いてたいした驚いた。
つまり、かつて自民党の塩川正十郎氏が「母屋(一般会計)でおかゆを食べているのに離れ(特別会計)ですき焼き」と揶揄したあの特別会計なのでござる。
ほぼ国会の審議を経ない形で、経産省の懐に電力会社から莫大な金が入っておったということ。
経産省が原発推進に突っ走るのは、天下りだけが理由ではないのです。
しっかり懐に金が入る「総括原価方式」は「やめられない」というわけなのじゃ。
加えて、電気事業連合会(電事連)からは、800億円もの広告宣伝費がマスコミ各社に流されるほか、ほぼ同額が交際費として使われておるという。
競争のない「地域独占企業」である電力会社は、広告や宣伝など、そもそも必要ないはず。
なのに世界のトヨタを凌ぐ広告費を使うって、どういうことか。
つまり、元々我々が支払った電気料金が、政界、官界、マスコミにばら撒かれ、あっちもこっちもがんじがらめというのが、ニッポン国の極めて異常な実態だという。
ちなみに、一般的には五木寛之さんのような大作家が1時間半講演すると大体100万円の講演料が相場ですが、電事連に原発推進の講演を頼まれると、そこらのチンピラタレントでも数百万円にもなるそうな。
金まみれでジャブジャブの実態を打ち破るのは、並大抵のことではありませぬ。
原発を取り巻くニッポンの病はかなり根深いことになっておるのじゃ、参ったねぇ。
さて、
民主党代表選は、「原発の再稼動推進」を掲げるヒキガエル野田で決まる方向だそうな。
ったくもう、って話でござる。
一方、自民党は、谷垣総裁を蹴落とした「平成の明智光秀」にして「長老のポチ」石原伸晃が立候補だそうな。
ほかには、イヤミな元官僚の町村信孝、同じ派閥のゲリピー安倍晋三、それに防衛オタクの石破茂だそうな。
どいつもこいつも、って感じですけど、ここは次期ニッポンの総理ということで、あえて言うなら石破茂でござろうか。
それにしてもですが、首相公選制にして、国民が投票して国の代表をしっかり決めるシステムにしないとダメだよなぁ。
国民が直接投票して当選した総理なら、簡単に辞めさせたり下ろしたりはできませぬ。
国民のだれも望んでない人が、次々総理大臣になっては、1年で終わってしまうニッポンの制度、もう限界だと思うけどねぇ、、、