おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

アメリカの押し付けではなかった「憲法9条」

2016年02月27日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス10度。

厳しい寒さの上に、今朝は大雪でござる。

20センチ以上積もっているようですが、いまは止んでおる。

午前3時過ぎからゴーゴー唸る道路除雪の車が行ったり来たり、今朝はそれで目が覚めたのでした。

ところで、

東京電力の元会長らが、業務上過失致死傷罪で29日に強制起訴されることになりましたです。

福島第1原発事故の刑事責任をめぐり、検察官役の指定弁護士が26日明らかにしたそうな。

この3月11日に、5年の時効が迫っておるためだという。

原発に反対してきた河合弘之弁護士は「誰も責任を負わないのはおかしいという市民の正義感が、お役所的な検察の判断をひっくり返した」と指摘したそうだけど、まことにごもっとも。

東電幹部は「事故は予見できなかった」などと、ごたくを並べておる。

だけど、実際には「08年の時点で、東電は15・7メートルの津波の可能性を示す試算結果を得ていた」ね。

平安時代の869年に東北を襲った「貞観地震」という、1000年に1度の巨大地震という「実績」があって、これに基づいて試算したのが15.7メートルの津波だった。

「予見できたのに対策はしなかった」わけで、シロウトから見たって業務上過失致死傷罪は至極妥当でござる。

東電幹部は、きのう当ブログに書いた「樽川さんのとうさんの自殺」をしっかり受け止め、裁判に向かうべきでしょうな。

さて、

おとといのテレビ朝日「報道ステーション」が大スクープを飛ばしたそうですわ。

これまで憲法9条は、マッカーサーによる押し付けとされ、だから改憲が必要だというのが、声の大きな極右の皆さんのご意見でござった。

ところがギッチョン、「9条は幣原喜重郎(しではら ・きじゅうろう)首相が提案した」ということが判明したというのですからスクープに違いない。

この幣原さん、そもそも親英米派だったそうで、太平洋戦争直後に昭和天皇直々の要請や、吉田茂の後押しで首相になったのだそうな。

なんでも、中部日本新聞・元政治部長の小山武夫さんという方が、この幣原さんにインタビューした「音声記録」が残っておって、そこで明らかになった。

小山さんが「憲法9条の発案者」に限った質問を幣原さんにしたとき、以下のように述べたという。

「それは私であります」「私がマッカーサー元帥に申し上げて9条の条文になった」とはっきり言っておる。

憲法9条は、マッカーサーが押し付けたわけでも、アメリカが押し付けたわけでもなかったわけですわ。

こらっ!! 「押しつけだ」と大きな声で大ウソを申しておっのは、なんと一国の総理大臣安倍晋三だから呆れちゃう。

マッカーサーも「戦争を禁止する条項を入れるようにという提案は幣原総理が行ったのです」と書簡にしておる。

さらにマッカーサーは「私は総理の提案に驚きましたが、私も心から賛成であると言うと、総理は明らかに安どの表情をされ、私は感動した」と書いておる。

いずれにせよ、改憲派が根拠のひとつとする「憲法9条はアメリカの押しつけ」は当たらないとうことが、「憲法制定の過程」ではっきりしたね。

為政者はこういうウソの積み重ねを平気でして、歴史をねつ造するから困る。

だから、明らかに憲法違反である集団的自衛権行使容認について、まったく関係のない「砂川事件」を根拠だと言い張る始末。

いいですか、「砂川事件の最高裁判決」で争点となったのは「米軍の日本駐留の合憲性」、集団的自衛権などそもそも争点にもなっておらんのです。

ムチャクチャなこと言っておるのは安倍政権でござる。

以下にこの日の報ステの動画がありますのでごらんあれ。

http://blogs.yahoo.co.jp/panaponnniwa/14255330.html

以下のユーチューブには2007年放送のNHK「日本国憲法の草案はメイドインジャパン 」がある。

https://www.youtube.com/watch?v=PyfIDlaLGLA

あれこれ誤魔化し、国民を騙して、そして憲法を変えようなどというのは、それこそ「ゲスの極み」と申しておきましょう。