おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ひらふ地区の一部がようやく無電柱化、世界とは周回遅れのニッポン国

2019年09月30日 | Weblog

午前6時29分を回ったところです。

あたりは朝霧に包まれてなんだか暗いです。

気温はプラス11度と少し温かなのでホッといたします。

きょうは晴れ時々曇りのお天気で、日中の予想最高気温は21度だ。

ところで、

ご当地のヒラフスキー場界隈では、電柱をなくす「無電柱化工事」がきょうで完了するそうです。

わずか2.1キロですがこれでひらふ地区でニセコアンヌプリの写真を撮るときも、羊蹄山を撮る時も、電線が邪魔にならなくなる。

10月にG20の環境相会合があるから、あわてて無電柱化した感はあるけど、それでもいいのです。

災害時に電柱が倒壊する危険もなくなるしね。

阪神大震災では9割の電柱が倒れたそうです。

その数8000本だ。

写真は国土交通省のホームページから頂いてまいりました。

1889年というから19世紀のニューヨークは、まことに無粋な電線に覆われております。

これも19世紀のニューヨークとみられます。

すでに電線が地中化されて、一切ありません。

翻って我がニッポン国ですわ。

下のデータも、国土交通省のホームページから頂いてまいりました。

 

ロンドン、パリ、香港、シンガポールが100%無電柱化されてます。

なのに、ただいま21世紀のニッポンでは、無電柱化は東京23区でわずか8%、大坂で6%だから呆れます。

なんでこんなに電柱だらけなのか? 過日も書いた東大の先生は以下のように申しております。

要約すると以下のようになる。

日本では戦争が始まる前、昭和10年代ぐらいに一旦、地中化しようという時期があった。

だけど、東京でどういう風に地中化するのか話がまとまらないまま、都心は空襲で全部燃えちゃった。

戦後は「一時的」という名目で、どんどん電柱を建てた。

ところが「一時」と言いながら、高度成長するところまで行こうとなり、高度成長した後も「埋めるのはまだ早い」ってなったそうだ。

1980年代、ドーッと円高になったことで、電力会社は買っている石油の値段がものすごく安くなり、差益が出た。

ここが大きな分かれ目で、その時、電力会社は「電気料金を下げるのがいいですか?それとも電柱を無くしますか?」と財界に聞いたらしい。

財界は電気が安い方がいいから、電柱はそのままになったそうです。

イヤハヤな歴史です。

外国人がいまニッポンに来ると、電柱が立っていて、電線が空いっぱい這うようにある様子を写真に撮ります。

見たことないから珍しいのです。

電柱のデメリットはほかにもあって、電柱が歩道にあると車いすの人にとって「バリアフリー」も怪しくなる。

ついでと言っては申し訳ないけど、千葉県の大規模停電も無電柱化しておれば、なかった話だった。

電柱を放置してきた電力会社に問題もあるけど、これからは国交省を中心に景観と災害時の電柱倒壊を防ぐためにも無電柱化を進めていただきたいと思うおぢでござる。

安全と景観保持の公共工事、悪くないと思うけど、どうよそのあたり???

 

 

 


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