グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

交通事故!・・・昇天

2010年09月10日 | 哺乳類、爬虫類、他
 きのうは、子ギツネの尻尾の話でしたが、
可憐な花の画像で良かったですね。

 今日は、短い前足に肉球、するどい爪、こんな画像からです。

 この1週間イタチに出会う機会が多かったのものですから。
イタチたちもブログへの登場の機会を待ちわびて・・・

 おとなしく写真を撮らせてくれるタイプじゃないけど・・・ 

 こういう出会い方は、とても残念です。


 ・・・浮かばれないイタチに憑かれたのかも。(汗)

 1週間前の9月3日、午前10時頃、間伏地区の都道で接触事故だったようです。
死んでから、あまり時間が経っていないようでした。

 クルマの前へ、リスやネコが飛び出して、ひやっとさせられることがあります。
大島での野生動物の交通事故は、タイワンリスが最も多いのではないでしょうか。
リスは絶対数が多いのと、横断途中で立ち止まるのが事故多発の原因かな?。

 イタチの事故死体も見かけますが、少ないです。



 大島のイタチは、本州などにいるホンドイタチ(ニホンイタチ、または、イタチとしている図鑑などもある)の小型亜種で、オオシマイタチといいます。
伊豆諸島では、大島だけに自然分布しています。

 野生動物を捕獲するためには、都道府県知事の許可が必要だったり、捕獲する地域などによっては、環境相の許可が必要だったり・・・いろいろ手続きが大変なようですが。

 事故で路上にあると、カラスやトビ・・・物好きな私のような人間が・・・


 この個体の頭胴長(鼻先から尾の付け根まで)は、約30センチ、尾長は約13センチでした。
若いオスのようでした。貴重な機会を有効活用して観察させてもらい、埋葬しました。

 翌4日(土)の夕方には、かっぱの池に近い都道上でもイタチの轢死体がありました。



 次は一昨日、元気に生きているイタチを見ました。波浮港17番地で午前10時半頃。

 1頭が竹やぶから町道へ飛び出して、反対側の繁みへ消えると、竹やぶがガサガサ揺れて、もう1頭が、後を追って道を渡りました。
 そして、またしばらくすると、向こうの繁みから走り出して来て、竹やぶへ飛び込みました。

 こんな場面は、カメラを手にしていたとしても撮れません(笑)

 地上を素早く走り回って、ネズミなどを捕食するそうです。うちの庭に出てくることもありますし、時々落し物(フン)があるのでいることが分かります。

 以前、夏の頃のフンが、セミの幼虫でいっぱいだったのには驚きました。地表へ出て羽化地点まで歩いているセミの幼虫を捕らえるのは、ネズミを捕るよりずっと楽でしょうね。美味しいのかも? 




 マムシやトカゲの轢死体も、この夏たくさん見掛けました。(涙)

 最初は接触事故で、外傷があまりなくても、後続車にペシャンコにされないように、せめて道路脇の草の中へでも入れてやりたいものです。

 とにかく、クルマは急に止まれません。

 みなさーん、ゆっくり走りましょうね!!

【今日のおまけ】は、ヘビです。
           ↓





 8月中旬の朝、海岸の見回りの帰り道で、路上に横たわっていました。接触事故と思われます。
大きなアオダイショウで、まだ息がありました。道路脇に移しましたが、その後のことは分かりません。

 普段、アオダイショウも時々出会いますが、すーっと姿を消してしまうので、なかなか撮影ができません。こんな時でないと、全身を写すなんて私には出来ません。

 だからといって、こんなチャンスを望んでいるわけじゃありませんよー。


 やはりクルマは、ゆっくり。

 狭い大島、そんなに急いで、どこへ行く!?

 
 (なるせ)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする