グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今日の森

2011年08月02日 | 今日の大島
8月とは思えないほどの涼しい日でした。
しかも午後から雨…。

「森の虫や植物はどうしているかなぁ…」
ふと思い立って、山の中腹にある林道を訪ねてみました。

晴れた日には元町や伊豆半島を見渡せる場所からの、今日の眺めはこんな感じでした。

過去の噴火が造った火山も、墨絵のような景色の中に静かに溶け込んでいました。

雨の日に野外を歩くとついつい注目してしまうのが丸い雨粒です。(この日記にもたびたび登場していますが)
今日の雨粒チャンピオンはこちら。

大小様々な雨粒が、できたそばからこぼれ落ち、まるでガラス玉の製造工場のようでした。
何の葉っぱだかわかりますか?

正体は…ネムノキです。
すごくキラキラしていました!(^^)!

夕方になると葉をたたんでしまうネムノキですが、夕方4時過ぎの雨のなかで、しっかり目覚めて雨粒を受け止めていました。
ネムノキって雨好きなのでしょうか??

雨宿りにやってきた虫もいます。

大島にウジャウジャいるアオバハゴロモ。
木の汁を吸うための、ストローのような口をもつカメムシ目の昆虫です。

車の窓ガラスにこんな恰好で張りついたと思ったら…

ガラスを這い上り、雨除けの陰でくつろぎ始めました(^_^;)

結局ずっとこの状態で雨の中を一緒にドライブしました(^_^;)

真夏のアジサイ、ラセイタタマアジサイの苞も目立ち始めました。

どちらかというと雨の景色より、夏の日差しの方がイメージに合う花なのですけれど…。

おや?
またまた雨宿りをしている虫発見。

ほころび始めたラセイタタマアジサイの花の下にいたのは、一昨日の日記に登場したヨツスジハナカミキリでした。
好物の花に顔をうずめて、幸せな夢でも見ていたのでしょうか?

私がヒツコク写真を撮っていたらモゾモゾ動き出し、まだ少ししか咲いていない花の周りを3周ぐらい歩きまわって、名残惜しそうに飛んで行きました。

安眠の(?)邪魔してごめんね~(^_^;)

肌寒いくらいの雨の森で…虫も植物も夏の日差しを待ち望んでいるような気がしました~。

(カナ)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする