先週末は9月中旬~下旬の気温になって、ホッと一息つけました。
でも、暑さが盛り返した今週は、余計に暑く感じませんでしたか?!
朝から近くでクマゼミのシャアー・シャアー・シャアー・・・という声を聞くと
暑さが倍増するようです(笑)
先週は登場しなかったミンミンゼミが見出し写真です。
柿の木に止まっていますが、翅(はね)が透き通っているので見つけにくいですね。
以前、長野県でシラカバ(白樺)の樹液を飲んだことがあります。
透明で、かすかに甘く感じました。今では白樺サイダーとして商品化されています。
セミ同様、ヒトも樹液を飲用している好例です。
セミの抜け殻3種です。
左の小さいのは、ニイニイゼミ。
右の大きいのは、アブラゼミ。
真ん中のは、ヒグラシだといいなと思って拾って来ましたが、
ルーペでよく見てみたら、
触角の第4節より第3節が長いのでツクツクボウシでした。
ヒグラシの成体はこちら↓
20日(土)元町で
ヒノキの幹に止まっているところを見つけました。
目の前を飛んで、すぐ近くの木の低い位置に止まってくれました。
「撮り終わるまで逃げないでねー」と頼みながら・・・
あれ! 何だろう?
お、お! これは!!!
セミの透けた翅の中に白いものが見えます。
これは、ヒグラシなどのセミ類に外部寄生するセミヤドリガの幼虫です。
こんな具合に出会えると思っていなかったので・・・
焦りましたが、何とか撮影できた時、
宿主と共に飛んで行ってしまいました。
この白い姿は5齢幼虫で、幼虫としては最後の姿、
終齢幼虫だそうです。
昨年の丁度今頃、この白い幼虫を観察する機会がありました。
夕方の犬の散歩から帰ると、帽子か背中にでもついていた白いものが、
玄関に落ちたのに後で気付きました。
私に外部寄生していたわけではありません(笑)
セミから離脱した終齢幼虫は、糸を出して枝などに吊る下がって、
マユを作る場所を探すそうです。
用事があったので、空きビンに入れておいたら、
短時間の内に白い羽毛のボール状にマユ(繭)を作ってしまいました。
これは、去年のマユを残しておいたものです。
マユの作りたては、真っ白い綿のようでキレイでしたが、
すっかり汚れてしまいました。
大島にたくさんいるアオバハゴロモが、
幼虫時代に身に着けているモワモワの白い衣に似ているのですけど。
セミヤドリガの蛾の成虫は1週間ほどで羽化しました。
前ばねの長さ1センチほどでしたが、撮影は出来ませんでした(涙)。
残されたマユは、摘んでみると出口が開きます。
マユ自体は、とても堅くてしっかり作られています。
幼虫の期間にセミから得た栄養だけで、
これだけのマユを作るのですねえ!
ちなみに、成虫はエサを摂らないようです。
無性生殖すると考えられていて、確認されている成虫のほとんどがメス。
羽化したメスは交尾をせず産卵し、
その卵から翌年の次世代幼虫が誕生します。
マユをハサミで切ってみると、
サナギの抜け殻の一部が残っていました。
木に取り付いて樹液を吸うセミに、
こんな幼虫が取り付いて体液を吸っているなんて・・・。
でも、宿主のセミにとって何かメリットはないのでしょうか?
セミ類に宿るのですが、なぜかヒグラシに最も多く着くそうです。
このガの幼虫にとってセミに寄生して栄養を得ることは、
哺乳類の子どもが母乳を飲むように、ごく自然なことなのかも。
生物の多様性ってスゴイですねえ!!
セミヤドリガ↑の活動期は8~9月とのこと。
まだ、出会うチャンスはあるかも知れません。
ヒグラシのカナカナカナカナ・・・・って声を聞いたら、
セミの姿を見付けてみませんか?
(なるせ)
でも、暑さが盛り返した今週は、余計に暑く感じませんでしたか?!
朝から近くでクマゼミのシャアー・シャアー・シャアー・・・という声を聞くと
暑さが倍増するようです(笑)
先週は登場しなかったミンミンゼミが見出し写真です。
柿の木に止まっていますが、翅(はね)が透き通っているので見つけにくいですね。
以前、長野県でシラカバ(白樺)の樹液を飲んだことがあります。
透明で、かすかに甘く感じました。今では白樺サイダーとして商品化されています。
セミ同様、ヒトも樹液を飲用している好例です。
セミの抜け殻3種です。
左の小さいのは、ニイニイゼミ。
右の大きいのは、アブラゼミ。
真ん中のは、ヒグラシだといいなと思って拾って来ましたが、
ルーペでよく見てみたら、
触角の第4節より第3節が長いのでツクツクボウシでした。
ヒグラシの成体はこちら↓
20日(土)元町で
ヒノキの幹に止まっているところを見つけました。
目の前を飛んで、すぐ近くの木の低い位置に止まってくれました。
「撮り終わるまで逃げないでねー」と頼みながら・・・
あれ! 何だろう?
お、お! これは!!!
セミの透けた翅の中に白いものが見えます。
これは、ヒグラシなどのセミ類に外部寄生するセミヤドリガの幼虫です。
こんな具合に出会えると思っていなかったので・・・
焦りましたが、何とか撮影できた時、
宿主と共に飛んで行ってしまいました。
この白い姿は5齢幼虫で、幼虫としては最後の姿、
終齢幼虫だそうです。
昨年の丁度今頃、この白い幼虫を観察する機会がありました。
夕方の犬の散歩から帰ると、帽子か背中にでもついていた白いものが、
玄関に落ちたのに後で気付きました。
私に外部寄生していたわけではありません(笑)
セミから離脱した終齢幼虫は、糸を出して枝などに吊る下がって、
マユを作る場所を探すそうです。
用事があったので、空きビンに入れておいたら、
短時間の内に白い羽毛のボール状にマユ(繭)を作ってしまいました。
これは、去年のマユを残しておいたものです。
マユの作りたては、真っ白い綿のようでキレイでしたが、
すっかり汚れてしまいました。
大島にたくさんいるアオバハゴロモが、
幼虫時代に身に着けているモワモワの白い衣に似ているのですけど。
セミヤドリガの蛾の成虫は1週間ほどで羽化しました。
前ばねの長さ1センチほどでしたが、撮影は出来ませんでした(涙)。
残されたマユは、摘んでみると出口が開きます。
マユ自体は、とても堅くてしっかり作られています。
幼虫の期間にセミから得た栄養だけで、
これだけのマユを作るのですねえ!
ちなみに、成虫はエサを摂らないようです。
無性生殖すると考えられていて、確認されている成虫のほとんどがメス。
羽化したメスは交尾をせず産卵し、
その卵から翌年の次世代幼虫が誕生します。
マユをハサミで切ってみると、
サナギの抜け殻の一部が残っていました。
木に取り付いて樹液を吸うセミに、
こんな幼虫が取り付いて体液を吸っているなんて・・・。
でも、宿主のセミにとって何かメリットはないのでしょうか?
セミ類に宿るのですが、なぜかヒグラシに最も多く着くそうです。
このガの幼虫にとってセミに寄生して栄養を得ることは、
哺乳類の子どもが母乳を飲むように、ごく自然なことなのかも。
生物の多様性ってスゴイですねえ!!
セミヤドリガ↑の活動期は8~9月とのこと。
まだ、出会うチャンスはあるかも知れません。
ヒグラシのカナカナカナカナ・・・・って声を聞いたら、
セミの姿を見付けてみませんか?
(なるせ)