グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

理科の先生のジオパーク視察ツアー

2011年08月09日 | ツアー
昨日、今日の2日間、M学園高校の化学、地学、生物、物理の先生を「ジオパーク視察ツアー」に案内しました。
誰か1人が「面白いもの」を見つけると、全員がそれを共有する…というとても楽しい、贅沢な時間でした。

溶岩の中のツブツブは鉱物かそれとも別のものか?黒い溶岩にキラキラ光るものがあるのはなぜか?
観察&討論中。


みんなで、活発な生き物のように形を変える雲を見上げたり、


雲が大地に作る影の変化を楽しんだり・・・。


「あ、このコンクリート縄状になってる!これ作った時、風が強かったんですね。」

(なるほど…いままで注目したことありませんでした(^_^;))

裏砂漠でも休憩する間を惜しんで観察。

みなさん、高倍率のルーペを持参されていました!(^^)!

割れ目火口から流れ出た溶岩流の上では「このへん一帯が白くて赤いけど何でですか?」という質問が…。
「え?シロクテアカイ?」

確かに言われてみれば、溶岩の表面は地衣類に覆われて白っぽく見えます。

「なんでこの辺は地衣類が多いんですか?さっき見た溶岩流はこんなに白くなかったですよ。」

「う~ん、赤いのはこの辺の溶岩が火口から降り積もったしぶきで出来ているので、高温のものが空気に触れた状態でゆっくり冷えたせいで、酸化が進んだからだと思うんですよ。そのことが地衣類の多さと関係あるのでは??」←自信なし(^_^;)

今まで何10回と同じ所を歩いていたのに、この溶岩の色の違いは全然気にしたことがありませんでした(^_^;)
この質問に対しての回答を自信を持って語れるようになったら、また一つ楽しいジオの物語が増えますよね!
追求するぞ~(^^)v

それにしても、スバラシイ質問でした(^O^)
理科の先生ってみんな、自然の中から不思議を見つける目を持っているのでしょうか?

樹海の中では、ハチジョウイヌツゲの枝ぶりを見て「高い所は枝分かれして葉っぱをいっぱいつけているけど、光が届かない下の方は切り捨てられて幹だけになっていくんですね。」…という発言。

もちろん、これについても全員で真剣に討論。

「下の方でも葉をつけているところというのは、1日のうち木漏れ日が当たる時間が長いんですよ、きっと」

(そうかもしれませんね~。)

このほか、溶岩流の亀裂に入り込んだ細い根もジックリ観察しました。


森の中では白くて大きなキノコを発見。


「うわ~、立派なキノコですね~。」と喜んで写真を撮る私の横で…


皆さん次々に、まだ地上に出てくる前のキノコを見つけてくれました。

さすが、理科の先生~(^^)v←ガイドは誰?(^_^;)

1日半皆さんと一緒に歩いて、“ジオパーク物語”に加えたいものが、たくさん増えました。
楽しかった…ありがとうございました!(^^)!

是非また物語の続編を作りにいらしてくださいね~(^^)v

(カナ)




コメント
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