グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

サイエンスとアートの融合

2011年12月13日 | ツアー
2日間、光化学の研究をされている女性お2人を案内しました。
朝、グレーの雲に覆われていた空は昼ごろから晴れはじめ、こんな青空になりました。

一歩一歩、ゆっくり歩いて景色を楽しみました。

お2人は溶岩の上に、次々に動物を見つけていきます。
以前モアイ像に見立てられた、この景色の中にも…

「リスがキスしてる!」「フクロウがいる!」「イグアナがいる!」と、たて続けに発見。
(動物の名前の記憶、少々自信なし…)

ちっとも動物が見えてこない私が、お2人の感性に感心し「スゴイですね~。」とつぶやいたところ…
「サイエンスとアートの融合よ。」と一言。

「え?」聞き返す私に、「科学と芸術の融合よ。人間はずっとそうやって生きてきたんですから。」とSさん。
人生の大先輩で、かつ第一線の研究者の方の言葉は、なんだかとても説得力がありました。

「黒い溶岩の上に色を塗ったような白い色がかぶさっているのは、鉱物の結晶だろうか?」と疑問を持って
謎を究明しようとするのがサイエンス。


その岩を使ってクマの顔を作っちゃうのはアート。

って感じでしょうか~?

昼食に腰かけた溶岩の上では、ご自分で開発されたという紫外線測定器ですかさず計測。
“6”ってなっていますが…?

これは、長袖を着て日焼け止め、帽子が必要な程度の、中等度の紫外線らしいです。
冬で、ちょっとポカポカする程度の日差しで、このぐらいなのですね。

「詳しくは気象庁のHPを見て。」とアドバイスされました。
興味のある方は、以下ページをご覧ください。
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/uvhp/3-40uvindex_manual.html
さて、ツアー中の写真には、光に関する研究をされているお2人にふさわしい“きらめく光”がいっぱい写っていました。

樹海の中の紅葉と木漏れ日


ステンドグラスみたいなヒサカキの葉っぱ


溶岩流に這い出したテイカカズラの絨毯もキラキラしてました。

そういえばこういうキラキラってUVインデックスの数値、どのぐらいなんでしょう?
計測してもらえば良かった!

全然思いつきませんでした!
残念~!!

…ということで、ちっとも科学的になれない私の、今日最後の写真は…

「イヤ~ン」って言いながら、顔を隠しているようなウラジロ(シダ)の新芽。
この恰好が可愛くて撮りました(^O^)

きっとこのままの姿で、寒い冬を越すのでしょう。
長く伸びた葉の奥で、ひっそりと、でも確実に春の準備をしていました。

生命ってすごいです。
「サイエンスとアートの融合」「人間はそうやって生きてきた。」素敵な言葉ですねぇ…。

そんな視点で、自然を見続けたいです。

(カナ)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする