グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

無限って言っても良い?

2011年12月29日 | ツアー
今日はフルコースツアーのお申し込みをいただいて、のんびり歩いてきました。

ぼんやり霞がかかっているような天気で、山頂口からは三原山がハッキリ見えなかったので、
1986年溶岩流先端に登ってから溶岩の流れを鑑賞しました。

ここで“大噴火”の掛け声で記念撮影。
山から炎のような溶岩が噴き出している感じ、出ていますよね?(^O^)

今日の山頂は火口からモクモク湯気が立ち上っていて、空に浮かぶ雲とくっつきそうでした。

雲を見ているのは、楽しくて飽きないけれど、風に吹かれるとお弁当を食べるのが寒いです(^_^;)

「どこかで風を避けられたら良いのになぁ。」と考えながら歩いていたら、
割れ目火口から流れ出た幾筋かの溶岩が作っている溝に気が付きました。

溝やくぼみは風を避けられるし湿度も高いので、植物が生きるのには好都合な場所です。
ここでも溝にそって、植物が生えていました。

「そうか!これから、この溝で昼食をとれば良いのかも!」

試しに、植物が生えていない歩きやすい溝の中に入ってみました。
結果は…

風が当たって寒かったです(^_^;)
溝の中でも植物が生えていないところは、やっぱり風が当たるのですね。

さてこちらは、3日連続登場のオオムラサキシキブです。
「ここのは三原山が背景ってところが、決まっている!」とお客様。同感です!(^^)!

25年前焼け野原になり、今もススキやイタドリがまばらに生えている、という環境の中で、これだけ立派に成長するのですから、オオムラサキシキブってかなりたくましいのですね。

たくましいと言えば…
ものすご~っく背の高いススキにも出会いました。

私達の身長の倍ぐらいありそうな高さでした!
いったい、どうしちゃったのでしょう??

こんなトゲトゲの、元気いっぱいのイガアザミの葉も発見!
どこから触っても痛そうです。

中央に小さな蕾っぽいものも見えますが、これから咲くつもりでしょうか?
寒い冬が来るというのに?

周辺のイガアザミ達は、もうこんなペッッタンコの形になって冬越しの準備をしているのに…。

居るんですよね~、時期外れに咲く子って(^_^;)

さてこの他、私達が足を止めて見入った景色の数々は…

「アフリカのブッシュみたい!」「きっと雲もこんな感じだよね。」「行ったことないけど、テレビで見た。」…と、
話題になった景色。


「うわ!何これ?」というぐらいの存在感だったのは…

魚のうろこのように、ビッシリ木についたカワラタケ(きのこ)。
ここ数日で急に成長したようです。

樹海の中で足元を這っているヤブコウジの赤い実を、目線の高さで見られる場所を見つけました。

自分が1cmぐらいの背の高さだったら、樹海ってこんなふうに見えるんですね、きっと(^。^)

そして最後に、オオシマツツジの枝の中で見つけた鳥の巣です。
これがスゴイ状態だったのです!

周りをアズマノイバラと思われる枝が取り囲んでいて、トゲだらけで近づけないのです。
近づいて写真を撮ろうにも、トゲにはばまれ「痛たた!」と、言うことに…。

これは確かに外敵に襲われにくい巣かもしれませんが、親鳥や雛は大丈夫だったのでしょうか?
どこか安全な(トゲに引っかからない)ルートがあって、そこを利用していたのでしょうか?
それとも、巣を作ったあとからアズマノイバラが伸びてきて、巣を放棄したとか??

大きな地球のドラマの一つが噴火や地震だとしたら、その上で暮らす生き物たちのドラマは
いったいいくつあるのでしょう?

数えきれない(^_^;)
こういうの、無限って言っても良いのかなぁ~?

(カナ)










コメント
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