秋のトキメキツアー

以前会社の登山部ツアーでツアーに参加して下さったYさんが、別の山仲間を誘って歩きに来てくれました。

青空を期待して、昨日の予定だったツアーを今日に変更。
３０年来の付き合いの友人もツアーに参加してくれ、一緒に歩きました。

しかし晴れの予報だった三原山は…

霧！（笑）

でも、普段から山を歩いている皆さんは、霧をものともせず色々発見されていました。
で、今日足を止めて観察した風景の一部です。

ツヤツヤのヒサカキの実。

実りの秋ですね。

サルトリイバラの実もツヤツヤでした。

まん丸の真っ赤な実が、まん丸に配置され、秋色に染まった丸い葉っぱが並んでいて、とても可愛いです。いったいこの写真の中に“丸”はいくつ？（笑）

小さなキラキラ。

霧の時は雨の時よりもずっと小さな水滴がつくので、写真に撮ってはじめて気づきました。

火口は全く見えませんでしたが、下山するころから霧が薄くなり…

山腹に火口があるのが、わかるぐらいになりました。
（左側のゴツゴツは、火口からあふれ出た溶岩です。）

「三原山さん、太陽を出してススキをキラキラ照らしてください～。」と、念じながら歩いていたら…


ついに雲が動き、黒い山の斜面が見えて来ました！

「霧が迫って来る～！」と言う喜びの声（？）も聞かれました。

青空とともに周囲が輝き始め、裏砂漠に着く頃にはこんな景色に…

「三原山さん、ありがとう～！」と叫んだのは、言うまでもありません。

広さといい、躍動感といい、輝きといい…スゴイです。

惚れ惚れ。

そしてススキの草原に、彩りを添えていたのが…

マユミの紅葉と…

色づいたマユミの実です。

この柔らかなピンク色に1年ぶりに再会できて、とても嬉しかったです。

裏砂漠で寝転んで空を見上げ…

少しだけ休んでから、車を置いてあるホテルを目指しました。

道中、黒っぽいトノサマバッタが一匹、溶岩にはり付いているのを見かけました。
ジャンプしようとして何度も溶岩のゴツゴツにぶつかり、うまく飛べないようでした。

夏の終わりにあちらこちらで滑空していた、たくましい姿は、もう見られません。
でも懸命に、生きようとしているように思えました。

最後に森を歩きました。


そして目のいいお客様が，次々と“キッコウハグマ”の花を見つけて教えてくれました。
森の中で、この１cmもないような可愛い花が、ひっそりと咲く季節になりました。


山好きの皆さんと、移りゆく秋の景色の中を一緒に歩けて楽しかったです。

ありがとうございました。
　
（カナ）