グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパーク雑感

2015年11月19日 | 火山・ジオパーク
先日「ゆざわジオパーク」からの帰り道に、日本科学未来館で行われている「サイエンスアゴラ」をのぞいてきました。

サイエンスアゴラは2006年から毎年行なわれている科学イベント。

「科学と社会をつなぐ実現可能な企画」であれば誰でも出展できるため、出展数も多く、子ども達もたくさん訪れる賑やかなイベントです。

伊豆大島の水中で撮ったプランクトンの写真と、そのシステムを紹介するブースもありました。

24時間365日撮影するのだとか…。

伊豆大島の青い海の中に、こんなのがいるんですね!


さて、今年のサイエンスアゴラでは4つのジオパーク(島原半島、おおいた豊後大野、Mine秋吉台、銚子)が協力して、2日間こんなブースを出していました。

石の成り立ちを教えてもらいながら、自分で石の標本を作るという企画は大人気。
私が昼少し前に会場に着いたら、既に夕方まで満席状態でした。

島原半島ジオパークの大野さんの絶妙な語りに、真剣に聞き入る子ども達。

かな~り面白いです!
大島の子ども達にも体験させたいなぁ…。

異なるジオパークが協力して岩石標本作りのブースを出し、ジオパークを「楽しんでもらう」取り組みは、今年で3回目になります。(4年前はトークセッションで、これには私も参加させてもらいました)

こういう活動を続けることで「ジオパーク」の名前が少しずつ、社会の中に浸透してきたように思います。

また一昨日、現在の120の「世界ジオパーク」が、そのまま「ユネスコ世界ジオパーク」に移行することが承認されました。(ユネスコ世界ジオパークの皆さん、おめでとうございます!)

ユネスコのHPに、その記事が載り…
http://www.unesco.org/new/en/natural-sciences/about-us/single-view/news/global_geoparks_become_unesco_sites/#.Vk2BtUvY-2y

フォトギャラリーには、美しい地形だけではなく、活動中の人々の写真も掲載されています。
https://www.flickr.com/photos/127450990@N05/sets/72157661087691786/

どんどん大きくなり、活動の幅も広がるジオパーク。

でもジオパークがどれほど有名になり広がっていったとしても、最も大切なことは「私達、ひとりひとりがジオ(自然の仕組みも、人のつながりも)を楽しみ、その楽しさを周囲の人と共有していく」という実にシンプルなことだと思うのです。

…そんなことをあれこれ考えながら、来週伺う予定の「室戸ジオパーク」での講演資料を作成中です。

あ、最後にもう一つお知らせを…。
来週24日(月)16時~18時に、全国火山博物館ネットワークの方々との意見交換会を行います。

メンバーは伊豆大島博物館名誉館長の伊藤和明氏、洞爺湖有珠山ジオパークの宇井忠英氏、三松三朗氏、立山黒部ジオパークの菊川茂氏、三陸ジオパークの杉本伸一氏、磐梯山ジオパークの佐藤公氏、阿蘇ジオパークの池辺伸一郎氏、 島原半島の長井大輔氏、箱根ジオパークの山口珠美氏、と超豪華な顔ぶれ。

また、25日(火)19時~21時には、宇井先生の火山防災についての講演会があります。

ちょうど伊豆大島の、地区ごとの『土砂災害・津波に対する避難行動、防災訓練』とバッティングしてしまっていますが…お時間の取れる方は、ぜひご参加ください。

ええと…なにやらまとまりがありませんが、今日のところはこれで…。

(資料作らないと~!)

(カナ)
コメント
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