グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2つの会議

2015年11月29日 | 火山・ジオパーク
最近2つの会議に出席しました。

11月26日(木)は私の住む地域の「自主防災組織地域防災連絡会」に行って来ました。
これは7つの地区ごとに行われている説明会のうちの「北の山地区」の説明会です。

参加者は30名位だったのではないかと思います(数えていませんが…)

噴火、津波、土砂災害と、様々な自然災害が起こる可能性のある伊豆大島では、毎年このような説明会が行われています。

私の自宅がある場所は、今年から土砂災害のレッドゾーンに指定され、大雨警報が出た時は自宅を離れる必要があります。

また、自宅はプレートの動きの関係で、地面が割れやすい地域に属し、自宅の下からマグマが噴き出す可能性もあります。

そして私の店は、津波が到達するかもしれない範囲に建っています。夏にスノーケリングで海に入っているときに、津波が来る可能性だってあります。

どの災害も、本当に身近に感じます。

どんなに準備してもダメな時はあるだろうけれど、できるだけちゃんと逃げなければ…
それにはまず相手を知らないと。

もちろん私だけじゃなく、島全体が「みんなが適切に逃げられる島」にならないと…そんなことをあれこれ考えて「皆が適切に逃げられる力をつける」って、まさにジオパーク活動だなぁ…と思いました。

ジオパークとして、できることがあるような気がします。(思案中)

そして11月28日(土)は、こんな会に参加させていただきました。

首都大学東京の皆さんが、伊豆大島での実習や研究を通じて知り得たことを、地元に還元しようとしてくれています。伊豆大島と連携して、様々な取り組みを進めようと考えてくれています。

首都大学東京からは、生態学、機械工学、都市環境学、言語学などの専門家の方々が、伊豆大島からは教育、産業、ジオパークなどに関わるメンバー12名が参加して意見交換を行いました。

日本のジオパークには学術的な部分を支えてくれる大学が地元にある所も多いのですが、伊豆大島には大学がありません。

大島の火山や気候風土は、島の動植物や人間の暮らしと密接に関わり合っていますが、ジオパークには科学的な研究が欠かせません。ジオ物語は最新の科学と協力して、作り話ではない「本物の物語」を探していかなければならないので…。

今までも火山関係の専門家の方達には継続してお世話になってきた伊豆大島ですが、火山以外の各分野の専門家の方達や学生さんと一緒に、ジオに関わる物語を探していけたら…きっとたくさんの面白い発見に、ワクワクできるに違いありません。

いただいた資料の…


裏表紙に、大島での研究結果の要約が載っていました。

「伊豆大島の文化」「伊豆大島の環境放射能分布」「伊豆大島の海の異変」「高齢者にやさしい室内空間」「伊豆大島のハチジョウベニシダ」「伊豆大島のアカネズミ」

うひゃぁ~!!
これって、私たちの島にとっての宝物ですよ!!

そして論文の中にいくらでも、ジオとつながる物語を探せそうです。(全文読みたい~)

これからますます楽しいことが始まりそうで、嬉しいです。
みんなで「ワクワクできる島」を作りたいです。
 

(カナ)








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