グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三原山の気遣い

2015年11月03日 | ツアー
昨日、名古屋からいらしたお母さんと娘さん3名の3時間ツアーに行ってきました。
「1日雨」の天気予報に、前日から「雨でも楽しめる場所を」とリクエストを受けていました。

レィンウェアと長靴をお貸しして、13時30分頃に小雨の中をツアー開始。

皆さん「雨でも気にならないわ」と最初から前向きで、とても楽しそうでした。

植物の葉や茎についた『水滴』にカメラを向けて、次々に撮影。


ピンク色のマユミの実はとりわけ綺麗でした。


こんなふうに…

どの写真も、水滴の周囲に『ピンク色の縁取り』ができていました!(惚れ惚れ)

「こうやって撮ったらいいんじゃない?」とアドバイスするお母さん。


どんな写真が撮れたでしょうか?


あれ?
何を撮っているのでしょう?

不思議に思ってのぞきこんだら、お2人が撮影していたのは『穴だらけの黒い小石(スコリア)』でした。

「すてき!」
「こんな石、他にはなかなかないですよ」
「この赤と黒の色がいい」等々…もうべた褒めです。

この道が「とても素敵」だと、褒められました。

私も嬉しかったですが、三原山はもっと嬉しかったようです。

ゴツゴツ溶岩地帯で遊んでいたら…


なんと、どんどん霧が晴れて裏砂漠と三原山が姿を現しました!

もう皆でめいっぱい広い景色を楽しみました~。

ところで、ゴツゴツ溶岩地帯で溶岩色の蛾を見つけました。

あんまりおとなしくしていたので、裏砂漠までつれて行ったのですが…

捕まっていた小石ごと裏砂漠に置いていこうとしたら「置いて行っちゃイヤだ!」と言わんばかりに、お母さんの鞄に飛び移り、帰りもずっと一緒に歩きました。

ぬいぐるみみたいでカワイカッタです(笑)

森に着いたら、雨が降り出しました。

もちろん雨の森を楽しみましたが、娘さん達が「一番見たかった」裏砂漠だけ雨が止んで景色が楽しめたのは、やっぱり溶岩をほめられて嬉しかった『三原山のもてなし』のような気がしたのでした。

ありのままの天気を楽しめる、本当に素敵なご家族でした。


とても楽しかったです!(感謝)



(カナ)








コメント
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