グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2016年・夏のナイトツアー

2016年08月28日 | ツアー
夏休み中、何組ものお客様からナイトツアーのリクエストを頂いて、懐中電灯片手に真っ暗な道や海岸を歩きました。

本当は今日もナイトツアーの予定でしたが、台風接近でキャンセルとなり、今年のナイトツアーは終了しました。(星空ツアーは通年行っています)

で、今日のブログは、ナイトツアーのダイジェスト版。
今まで報告しきれなかった、生き物との出会いや風景をまとめてみました。

私の1番のお気に入りは、ナナフシたちでした。
夜行性の彼らは、夜になると葉の表面に現れます。

枝そっくりの形も面白いけれど、足に触ると足を持ち上げたまま固まってしまうのも面白いです。😁 1本のアカメガシワに10匹近いナナフシがついていたりして、毎回盛り上がりました。

でも葉が風で揺れ動くような日は一匹も見つかりません。
やっぱりあの細い足で、揺れ動く葉に捕まるのは大変なのでしょう。
(台風がきたら、どうするのでしょうか?(^_^;)

夜はトンボや蝶など昼活動する生き物の寝姿を見られるのも楽しみの1つです。

大きなモンキアゲハが寝ていたこともありました!

昼より色が薄くなっているような気がしました。

そして、次の世代に命をつなごうとする生き物たちの姿を、見ることもありました。
翅を閉じると枯葉ソックリの、アケビコノハが交尾していたり…


ピカピカの甲虫(ヒメコガネ?)が交尾していたり…


毎年恒例の、ショウリョウバッタの産卵場は、今年も大盛況でした。

緑や…


茶色のショウリョウバッタが10匹以上、10cm〜1mぐらいの間隔で産卵し、注意して歩かないと踏みつぶしそうでした(^_^;


時には、生み終わった後にヨロヨロ歩いているバッタもいて「力を使い果たしたんだね」と話題になりました。


懐中電灯の光に照らされた水滴や、カタツムリの美しさにも見とれました。


またある場所では、数m毎にヒキガエルが道に出ていて、30分で10匹以上に出会いました。

離れた場所に1匹づつ、座って(?)いました。
縄張りがハッキリしているのでしょうか?

ツアー中、満天の星空を見上げて、お客様と流れ星発見の数を競った日もあれば、月を楽しんだ日もあります。

雲が月を隠す瞬間も幻想的でした。

そして、月が地平線に沈む前に、光の帯が水面に長く伸びて波間がキラキラ輝く様子に、みんなで見とれたことも…


空の様子も生き物との出会いも、毎日変化する夜の世界。
昼のツアーも同じですが1日として…と言うより、一瞬として同じ状況はありませんでした。

日中も歩いていたため、行く前はかなりヨロヨロだったのですが…(^_^;
結局のところ毎回楽しい時間となりました(^_^)

以前ナイトツアーに参加してくれて、今回が2回目となるご家族も2組いました。
再会が嬉しかったです(^_^)

今年のナイトツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました(^▽^)

(カナ)

追)
こんどの週末に噴火30周年記念イベントの1つとして、3年前の大雨で崩落した「御神火スカイライン」の開通前ウォークが行われます。

締め切りは明日ですが、まだ若干の空きがあるようです。
http://izuoshima-geopark.seesaa.net/article/441278768.html
貴重な機会ですので、お時間のある方は、ぜひご参加ください(^_^)








コメント
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