グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夫婦桜

2017年02月02日 | ツアー
報告が前後しますが先週日曜、月曜の2日間、講師の方が同行する植物観察ツアーの皆さんを案内しました。

1日目は三原山の植物を中心に観察し、私が「フルコース」を、別のガイドが「山に登らないコース」を案内する予定でした。

しか〜し…、ずっと風邪気味で喉がおかしかった私は、この日の朝微熱が出て、急遽、病院を受診。
インフルエンザではないことは確認しましたが、山登りはベテランガイドのN氏にお願いしました。

最初は、全員が一緒に行動したのですが、
N氏は「見せたいものがあるんです」と言って、草むらの中に入り「サルナシ」の“枝”を紹介。

さすが「植物観察」メインのツアーです😀

溶岩の上ではイタドリのたくましい枝ぶりを観察し

「“虎杖”と書くぐらい丈夫で、杖にもなる植物である」と講師のS先生が説明してくれました。

もちろんゆっくり観察するので、なかなか進みません(笑)

いつもの2倍ぐらいの時間をかけてこの場所に到着。

全員集合の図です。
この後2チームに分かれ、私は山に登らない3人のお客様と引き返しました。

山頂口でお弁当を食べ…

先ずは「割れ目火口」へ。

道路が割れてマグマが降り積もった場所は、現在、ススキやオオバヤシャブシなどの世界ですが…
なんとそれらの植物の中に、森が本来の住処である「シュスラン」が群生していました!

生き生きとした緑の葉!
夏の終わりにはきっとここで、可愛い白いランの花をさかせていたことでしょう。

当然みなさん激写😀

予想外の出会いが嬉しかったです。

そして、こんな可愛い葉っぱをお客様が発見!

「なんですか?」と聞かれ「なんだろう?」と考えていると「ヒメスイバかな?」と自己解決されていました^^;

さて、割れ目火口周辺の観察の後は、樹海〜溶岩地帯を歩くコースへ。

咲き始めの椿の花を愛で…


春をまつハチジョウキブシの蕾を見上げ…


森ができ始める風景に見とれ…


樹海の中も歩きました。

最高齢のお客様は90歳でしたが、1万歩以上に及ぶコースを、ゆっくりですがしっかりした足取りで、歩ききりました。

もう20年以上、講師の先生が主催する植物観察ツアー参加されているそうで、ご自身は生花の先生とのことでした。

そしてこの90歳のお客様が一番気に入られていたのが…捻れて数カ所で合体している2本のオオシマザクラです。

「こんなサクラは見たことがない」とのことでした。
確かに自然の状態でない限り、こんなにくっついて生えるサクラの木はないかもしれませんね。

この2本の桜は、お客様により「夫婦桜」と命名されました😀

お客様との楽しい会話や発見に、元気をいただいて風邪も吹き飛びました😀

皆様との出会いに感謝です。

ありがとうございました!
(2日目へ続く)

(カナ)
コメント
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