グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2日間の発見

2017年02月16日 | ツアー
神奈川シニア自然大学校の有志の皆さんと2日間、各半日ずつ歩いてきました。

20回以上の自然に関する講座を1年間かけて学ばれている皆さんは、神奈川県の森林インストラクターや、高校で生物の先生をされていた方など強者揃い😀

で、初日(昨日)はモチロン「火山と植物の関わり」が感じられる「あの場所」へ!

森を抜け…


草地を抜け…


溶岩の隣で寝転んで休憩し…


森のでき始めの風景や、草地のでき始めの風景を歩き…

最後に「溶岩の森」を歩きました。

鳥が出れば双眼鏡を使って、数人が素早く観察。


「オオバヤシャブシの実が鈴なり〜!」とか…


カジイチゴの真っ赤な枝に「火事イチゴね」とか…

みなさんの感想が、新鮮で楽しかったです。

「これ、なんですか?」という質問の内容も、皆さんの観察力あればこそ…の内容でした。

例えば、黒い実がわずかに残った木の名前は何か?とか…

(観察したらハチジョウイボタでした)

枝が赤くて葉が黄色い植物は何か?とか…

(病気のヒサカキだろうということに落ち着きました)

一番驚いたのは、これを見せてもらった時です。

なんと、ウツギの枝とアオキの枝を使ったネックレス!
枝の中が空洞になっている植物で、作ったのだそうです。

生まれて初めて見るネックレスに。ビックリしました!😲

そして2日目の今日は「巨木の森」「海岸植物」「土砂災害後の植生の回復」を見に行きました。

まずは満開のオオシマザクラの下で、全員集合の図。


この景色の中に、たどたどしい鳴き方で頑張っているウグイスの声が聞こえてきました。


皆さんを歓迎するかのように、足元にシチトウスミレが咲いていました。


11月が最盛期のイズノシマダイモンジソウも、まだ可憐な花をつけていました。


車道わきの木の中に、お客様が小さな鳥の巣を見つけました。

目の前に、大型バスも車もいっぱい通る場所です。
こんな場所で落ち着いて子育てできたのでしょうか??

そして今日も、お客様の観察力に感心しました。

スダジイ、ヒサカキ、イヌマキの3種類の木がくっつきあって生えているとある場所で…


お客様が、冬でも緑の葉をつけているはずのヒサカキが、ほとんど葉を落としていると教えてくれたのです!

ヒサカキが落葉…初めて見る光景で、またまた驚きました。

ヒサカキはこの状態で、スダジイに覆われているので「木の幹の中の栄養を運ぶ管が通りが悪くなっているのかも」とみんなで推測したのですが…

もしかしたら、ヒサカキを枯らす『何かの病気』が進行しているのかもしれません。

ヤシャブシとオオバヤシャブシの違いの載っている図鑑も紹介してもらいました。

3年前に出版されていたようです。(知らなかった^^; 早速購入しました!)

それによると、オオバヤシャブシの葉の縁のギザギザは、長短があるのだそうです。

今度崩壊斜面の調査があったら、見比べて見たいです。

…ということで、たくさんの発見のあった2日間でした。
とっても楽しかったです😀

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!


(カナ)
コメント
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