先日、某番組の下調べの為“裏砂漠”を歩いてきました。
“富士箱根伊豆国立公園”に指定されている伊豆大島。
特に三原山カルデラは特別保護地域に指定されているので
車の乗り入れには制限があります。
ロケ現場までどのぐらい時間が掛かるか?一周道路から歩いて確認です。
都道一周道路には、こんな停留所が有ります。しかし時刻表を見るとそこは白紙・・・。
椿祭りが終わり、路線バスは通っていない様です。

一周道路の海側には、緊急避難用シェルター。

前回(86年)の噴火では東側の海にもスコリア(火山礫)が降り注ぎました。
裏砂漠地帯の入り口にはジオパークの看板も・・・

まずは此処で時間の確認!【10時00分】出発です。
一周道路沿いから入ってすぐの場所には様々な植物が見られます。
遠目には花が咲いている様に見える“シロダモ”この時期だけの景色です。

細かな毛が密生し銀色に光る若葉は肌触り抜群です。
島の子供たちは“ウサギの耳”とも呼んでいます。
カジイチゴも花盛り、アオキも紫色の小さな花を沢山付けていました。


植物を楽しみながら奥へ進むにつれ視界が少しずつ開けてきました。

櫛形山が目の前に見えてきました。

この時点で約16分経過
櫛形山越しに、ほんの少し内輪山(三原山)も見えています。
環境省の設置した看板までやってきました。

時計をみると【10時28分】
一周道路から此処までは意外と早いですね。
更に、出来るだけ草木が目に入らない場所を探します。

対象物が余り無いので距離感がつかめませんが、ここなら本番の時に砂漠感が出そうです。
これで一先ずミッション終了!
さて、大島に渡り“86年噴火”の数年後、この砂漠地帯に足を踏み入れた時は
もっとスコリアの粒も大きく、足元はスカスカでした。
そして見渡す限り黒い大地だったのを覚えています。
30年経った今、最近の雨で流れて堆積した所以外は“締まった大地”になっています。
そして、イタドリとススキが徐々に勢力を拡大しつつあります。


5~10年以内には噴火するだろうとの予測が出ている三原山。
その時はこの場所もリセットされて
又、以前の黒い大地に戻るのでしょうか?そんな事を想像しながら帰路につきました。
帰り掛け、サルトリイバラを見ると小さな花が咲き始めていました。

この花が終わると実が付きます。
実が残っていれば、秋にはこんな光景が楽しめます。

しかし中々見られないのが現実です。昨年末は多少残っている様に感じましたが・・・
さて、今年はどうでしょう?
いつも裏砂漠へいく時は、”月と砂漠ライン”の駐車場に車を止め
”櫛形山の第二展望台”まで歩く事が多いのですが、一周道路から歩いても
さほど時間的に差が無い事が判りました。
開けた場所へ出るまでの植物の変化も面白く、中々楽しかったです。
さて、今回お手伝いをさせて頂いた番組、ある貴重なモノが登場する予定です。
もちろんTV初登場! 追って放映日はこのブログでご紹介できると思います。
是非、皆さんご覧になって下さいね~。
By 柳場