グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ウグイ巣

2018年05月18日 | 

鳥カテゴリー初挑戦です。

散歩の途中
何かあるのが分かりますか



笹の枯葉で作った鳥の巣です。
私の目線より少し下あたりにありました


あんまりこういうのは近づいちゃいけないと思ったけれども、
好奇心を抑えられず、中をのぞいてみると


卵がありました!2つありました。


帰って調べたら、これはウグイスの巣だそうです。
毎年春の訪れを告げてくれ、鳴き方もそれぞれ個性があって、毎年楽しませてくれます。
親しみがあるのに、姿はまだ見たことがないウグイスさん。
ネットで見る姿はとてもかわいらしく、育って行く姿を想像するとキュンとしました。
あーちょくちょく見に行きたいけど、邪魔だろうなあ。
我慢我慢!


それから5日後の、昨日。
とても強い風の吹いたあとだったので、
どうなっただろうと気になる心を抑えられず、また行ってみたら、、、


ありました!


あれ、卵が三つになってる。そしてこの前より明らかに小さい!


このつたない写真でわかっていただけると嬉しいんですが、
肉眼で見るとより明らかに、この前より小さいんです。
(場所は一回見落としてあれっと思ったけっど、
巣の内部は、何回も丁寧に見比べたから、別個体という事はない…はず)

最初に産んだ卵が何かのトラブルでダメになってしまったので、
もう一回産んだけど、二回目なので小さいのしか産めなかった、
というつたない仮説を立てたのですが、
帰って調べたら、ホトトギスの卵はウグイスの卵より一回りか二回り大きいそう。
ネットで見る限りでは、最初に見た卵の大きさはちょうどホトトギスの卵の大きさに思えます。
そう思うと最初の卵はウグイスの身体に比べても、大きすぎる気がします。

という事は、ウグイスの親が、ホトトギスの托卵に気がついて、
卵を捨てて新しくそこに産んだとか…
ウグイスもやられっぱなしじゃなくて、賢くなってきてるという事でしょうか。

正直言って、托卵って卑怯な手段だと思います。
ホトトギスには悪いけど、(仮説が正しければ)よかった~と思いました。


ところで、よく巣から落ちたヒナを拾ってはいけない、
人の匂いのついたヒナは育児放棄されてしまうから、と聞きます。
そんなに神経質なら、卵をのぞき込んだだけで放棄してしまうのではないか?
不安になって調べまくりました。

とりあえず、鳥は匂いには鈍感だそうで、実際にまだ明らかに巣立ち前のヒナを拾って巣に戻したが、
放棄されなかったというブログを見てひとまず少し安心。

さらに親は、巣に近づくと「ジッジッ」という警戒声を発するとのこと。
どうだっただろう??先ほどは目に集中してしまって耳がおろそかになっていました。
実際に警戒されれば放棄してないという証明になるのでは?!
と思い、もう一回行って、さりげなく前を通ってみることにしました。
(ウグイスにとっては迷惑極まりないでしょう!
でも通路沿いに作ってるので、私以外にも通る人はたまにいるはず。)

てくてくてく あ巣だ! てくてくてくてく
ホーホケキョ ジッジッ ホーホケキョ

ってな具合に、タイミングよく一回ちゃんと警戒してくれましたので、
放棄されてないと思います!と思いたい。

それにしてもかわいらしい警戒声でした。
効果あるのかな??^_^;
とにかく無事に育ってほしいです。(あい)
コメント
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