一昨日と今日、長野県からいらしたご夫婦と歩いてきました。
お2人とも、本格的登山にも時々出かけているとのことで、ご主人は「トレーニングのため」と、宿泊用の大きな荷物を背負って参加!(驚)

これだけでも初めてのパターンだったのに、歩き始めてすぐに「キリマンジャロみたいだ」という感想が聞かれて、またもやビックリしました!(登ったことがあるとのこと)
舗装された遊歩道を歩いている時、奥様が「道がいっぱいありますね」とおっしゃったのにも驚きました。

確かにキョンが歩いたと思われる“けものみち”が藪に向かって何本も伸びていますが、“キョン目線”で歩かないと、絶対に認識できない道です。
不思議に思って学生時代の専攻を訊ねたら…
奥様は大学時代、鹿の食害を研究されていたのだそうです。
生き物が大好きな奥様と、遠くにいる小さなものを発見してくれるご主人。
そんなお2人とのツアーは当然…
こんなシーンを見つけて喜んだり…

真っ黒いイモムシが「素敵!」と盛り上がったり…

イモムシは“メイガ”の仲間ではないか?とのこと。(by願法)
「(溶岩の中の)結晶がお星様みたい!」と見とれたり…

広い景色とともに、足元の小さなものの観察を楽しみながら歩きました。
白い点が鉱物の結晶だという知識を持った上で「お星様」が見える感性が素敵ですよね😃
この日は、1日晴れの予報でしたが、なにやら怪しげな雲がウロウロしていたので、先に火口を見て、いつもと違う場所で風を避けてのランチタイム。

大きな石がゴロゴロしていて座り心地は悪いのですが、景色は楽しめました。
しかし食事が終わる頃、白い霧がやってきてアッという間に火口を隠し…

しばらくの間、何も見えない霧の中の行軍となりました(^◇^;)
(先に火口を見てからランチにして良かった〜)
三原山を下ったところで、ようやく視界が開けてきました😃

まだ背後には、風に流されて猛スピードで移動する白い雲がウロウロしていたけれど…
裏砂漠でお茶を飲む頃には、青空が広がりました!

空に向かって投げた小石が強風に流され、野球の変化球みたいに曲がるのを見て、盛り上がりました😃
この日はお2人に様々なことを教えてもらい、本当に「発見!」の多い1日でした。
発見・その1
鳥に見える溶岩は、雷鳥ではない!

上の写真奥に見える溶岩は、今まで「鳩に見える」という意見と「雷鳥に見える」という意見がありましたが「雷鳥はもっと首が長い」のだそうです。お土産にいただいた、お客様の地元のお菓子を見て納得しました(笑)
発見・その2
ハナムグリは、翅には花粉をつけない。

お客様に指摘されて気づきました。
胸や足が真っ黄色なのに、翅はあまり花粉がついていないのは、飛ぶ時重くないようにでしょういか?それとも、翅を動かすと落ちちゃうからでしょうか??
発見・その3
裏砂漠には、コモリグモの子どもが成長中。

体長5mmぐらい。お客様が見つけてくれました。
大人になって誰になるのかは不明(スズキコモリグモになりそうな予感も…)
発見・その4
樹海の中で、キョンの通り道脇にあるベニシダは、食べられているものが多い。

これもお客様の指摘で気づきました。
健全なベニシダも残っているのは、まだキョンが好きなものを選んで、通り道周辺でだけ食べている段階だからだろうとのこと。この先もしも個体数が増え、食べ物が少なくなれば、あまり好きではないものも食べるようになり、さらに食べるものがなくなれば、やがては小型化するのではないか?とのことでした。
発見・その5
裏砂漠にアブラシバ?

裏砂漠のハチジョウイタドリの根元に、見たことのないカヤツリグサの仲間を発見。
クリスマスツリーのような、なかなか見事な出で立ちです。
調べたらアブラシバが一番近いようでした。
伊豆大島では過去に3回、記録されているそうです。(by成瀬氏)
山地の風化した砂礫地に生えるものらしいので、環境的にはいてもおかしくないのですが、見たのは(気づいたのは)初めて。いつここに、やって来たのでしょうか?
発見・その6
ラセイタソウは、生き方を変えて火山に適応した?

裏砂漠の第2展望台がある櫛形山の西側の谷は、崖からは噴気が上がる場所もあり、崩れやすく、ここで生きられる植物は極わずか。
本来、海岸植物であるはずのラセイタソウは、その“わずかな植物”のうちのひとつです。
近づいてジックリ観察したら、今まで「地面から生えている」と思っていたラセイタソウが、実は地上に根を伸ばしていることに気づきました!

なかなか立派な長い根です。

なぜ崖の中に根を伸ばさずに、表面を這って生きているのでしょう?
表面が崩れて根が出てきたのでしょうか?
それとも地中は熱いから、表面に根を這わせて生きるようになったのでしょうか?

う〜む…今度、別の場所のラセイタソウをじっくり観察しなければ…。
…ということで、虫や植物に注目しながら歩いたことで、新たな発見がたくさんありました!
同じ場所、同じ素材でも、何通りもの楽しみ方があることを改めて感じたジオツアー でした。
ツアーにご参加いただいたF様、ありがとうございました!
(かな)
お2人とも、本格的登山にも時々出かけているとのことで、ご主人は「トレーニングのため」と、宿泊用の大きな荷物を背負って参加!(驚)

これだけでも初めてのパターンだったのに、歩き始めてすぐに「キリマンジャロみたいだ」という感想が聞かれて、またもやビックリしました!(登ったことがあるとのこと)
舗装された遊歩道を歩いている時、奥様が「道がいっぱいありますね」とおっしゃったのにも驚きました。

確かにキョンが歩いたと思われる“けものみち”が藪に向かって何本も伸びていますが、“キョン目線”で歩かないと、絶対に認識できない道です。
不思議に思って学生時代の専攻を訊ねたら…
奥様は大学時代、鹿の食害を研究されていたのだそうです。
生き物が大好きな奥様と、遠くにいる小さなものを発見してくれるご主人。
そんなお2人とのツアーは当然…
こんなシーンを見つけて喜んだり…

真っ黒いイモムシが「素敵!」と盛り上がったり…

イモムシは“メイガ”の仲間ではないか?とのこと。(by願法)
「(溶岩の中の)結晶がお星様みたい!」と見とれたり…

広い景色とともに、足元の小さなものの観察を楽しみながら歩きました。
白い点が鉱物の結晶だという知識を持った上で「お星様」が見える感性が素敵ですよね😃
この日は、1日晴れの予報でしたが、なにやら怪しげな雲がウロウロしていたので、先に火口を見て、いつもと違う場所で風を避けてのランチタイム。

大きな石がゴロゴロしていて座り心地は悪いのですが、景色は楽しめました。
しかし食事が終わる頃、白い霧がやってきてアッという間に火口を隠し…

しばらくの間、何も見えない霧の中の行軍となりました(^◇^;)
(先に火口を見てからランチにして良かった〜)
三原山を下ったところで、ようやく視界が開けてきました😃

まだ背後には、風に流されて猛スピードで移動する白い雲がウロウロしていたけれど…
裏砂漠でお茶を飲む頃には、青空が広がりました!

空に向かって投げた小石が強風に流され、野球の変化球みたいに曲がるのを見て、盛り上がりました😃
この日はお2人に様々なことを教えてもらい、本当に「発見!」の多い1日でした。
発見・その1
鳥に見える溶岩は、雷鳥ではない!

上の写真奥に見える溶岩は、今まで「鳩に見える」という意見と「雷鳥に見える」という意見がありましたが「雷鳥はもっと首が長い」のだそうです。お土産にいただいた、お客様の地元のお菓子を見て納得しました(笑)
発見・その2
ハナムグリは、翅には花粉をつけない。

お客様に指摘されて気づきました。
胸や足が真っ黄色なのに、翅はあまり花粉がついていないのは、飛ぶ時重くないようにでしょういか?それとも、翅を動かすと落ちちゃうからでしょうか??
発見・その3
裏砂漠には、コモリグモの子どもが成長中。

体長5mmぐらい。お客様が見つけてくれました。
大人になって誰になるのかは不明(スズキコモリグモになりそうな予感も…)
発見・その4
樹海の中で、キョンの通り道脇にあるベニシダは、食べられているものが多い。

これもお客様の指摘で気づきました。
健全なベニシダも残っているのは、まだキョンが好きなものを選んで、通り道周辺でだけ食べている段階だからだろうとのこと。この先もしも個体数が増え、食べ物が少なくなれば、あまり好きではないものも食べるようになり、さらに食べるものがなくなれば、やがては小型化するのではないか?とのことでした。
発見・その5
裏砂漠にアブラシバ?

裏砂漠のハチジョウイタドリの根元に、見たことのないカヤツリグサの仲間を発見。
クリスマスツリーのような、なかなか見事な出で立ちです。
調べたらアブラシバが一番近いようでした。
伊豆大島では過去に3回、記録されているそうです。(by成瀬氏)
山地の風化した砂礫地に生えるものらしいので、環境的にはいてもおかしくないのですが、見たのは(気づいたのは)初めて。いつここに、やって来たのでしょうか?
発見・その6
ラセイタソウは、生き方を変えて火山に適応した?

裏砂漠の第2展望台がある櫛形山の西側の谷は、崖からは噴気が上がる場所もあり、崩れやすく、ここで生きられる植物は極わずか。
本来、海岸植物であるはずのラセイタソウは、その“わずかな植物”のうちのひとつです。
近づいてジックリ観察したら、今まで「地面から生えている」と思っていたラセイタソウが、実は地上に根を伸ばしていることに気づきました!

なかなか立派な長い根です。

なぜ崖の中に根を伸ばさずに、表面を這って生きているのでしょう?
表面が崩れて根が出てきたのでしょうか?
それとも地中は熱いから、表面に根を這わせて生きるようになったのでしょうか?

う〜む…今度、別の場所のラセイタソウをじっくり観察しなければ…。
…ということで、虫や植物に注目しながら歩いたことで、新たな発見がたくさんありました!
同じ場所、同じ素材でも、何通りもの楽しみ方があることを改めて感じたジオツアー でした。
ツアーにご参加いただいたF様、ありがとうございました!
(かな)