グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

目線を変えて歩いてみれば・その2

2018年05月31日 | ツアー
日曜日のブログに載せた、長野県からいらしたご夫婦のツアー、第2弾です。

この日のツアーのリクエストはズバリ…
「大島らしいところ」!

3泊4日で滞在し、中日はレンタカーで島を一周されているお客様との半日ツアー。

どこへ行こうか考えた挙句、巨木の森と、砂浜の海岸、溶岩の海岸という3つの環境を歩くことにしました。

まずは、神社があるため巨木の森が保たれている「愛宕山」へ。

「大きな木に触りたい」とのことで…

タッチ!😃

スダジイの森から空を見上げた時の景色も楽しみました!


森から車道に帰って来たところにあるカラスザンショウ の木。

お客様は、本土のものに比べ棘が退化している幹を観察しながら「これじゃ、棘じゃなくてイボですね〜」と感想を述べられていました。

が、そのうち…
「これ、なんですか?」と、未知なる物体を指さしました。

それは紐のように木の幹から垂れ下がり、少しずつ動いていました(OvO)


そして一部、ねじれていました(OvO) (OvO)

「なんじゃこれ〜??」←初めて見る謎の生き物に大興奮のガイド(笑)

もちろんツアー終了後調べまくり、スタッフのMLで聞いて、ようやく正体がわかりました!
(…が、長くなるので、この謎の生き物については後日、特集します😃)

地層切断面が見える贅沢な砂浜では…


積もった地層の中の、柔らかそうな部分を掘って巣にしている“カニ”や…


海水から避難中の、タマキビONタマキビを観察!

(かわい〜❤️)

そして「カツオノエボシでも流れ着いていないかな?」なんて思いながら歩いていたら…
本当にいました!

水色の浮き袋が綺麗ですが「死んでいるものも触手に触ると刺される」と言われています。

なのでそっと、浮き袋の部分を持って観察。

お客様は山暮らしなので、カツオノエボシは初めて見るとのことでした。

溶岩の海岸では…


タイトゴメが、花盛りでした!

(かわい〜❤️)←2回目。

メインの3箇所への移動中も、時々寄り道して…

大きな根っこに触ったり…

でっかい茶色の瘤を見つけたり…

(ヤブニッケイについた菌が作った瘤です)

干してある“テングサ”を眺めたり…


縄文人の土器が見つかっている洞窟から、海を見たり…

めいっぱい遊びました😃

ところで、ツアー途中にお客様から「モフモフの毛虫を手に乗せてみたい」というリクエストがありました!

「そうか〜!ぜひ希望をかなえよう!」と心に決めた私は、以前“派手なのに毒針を持たない毛虫”を見た場所を探し回り、民家横の桜の木なども立ち寄りました。

が、さっぱり見つからないので、愛宕山の下の道路まで戻り…

そこで見かけたマイマイガ幼虫の“手乗り”に挑戦しました!

この、いかにも毒がありそうな派手な蛾は「一齢幼虫しか毒を持たない」と言われていますが、今まで手に乗せたことはありませんでした。

ネットには「毒はないが、ちょっと痛い」などというコメントもあったので、「乗せ方次第なんじゃないか?」ということになり、ムンズと上から掴むのではなく、そっと移動してもらいました😃

小さな刷毛で触れられているような、ソフトな手触りでした〜😃

足も可愛いですね!

モフモフ手乗り成功、おめでとうございます!

(毛虫には毒針をもつものもいますので、手乗りにする時は、無毒かどうか調べてからチャレンジしてくださいね)

…ということで、またまた新たな発見や体験ができた半日ツアーでした。
ツアーにご参加いただいたF様、ありがとうございました!

(かな)
コメント
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