5月11日、今季初の崩壊斜面モニタリング調査があったので参加しました。
この日の調査には、農工大、環境省、気象庁、大島支庁土木課、ジオパーク推進委員会事務局、自然愛好会、ジオガイドの会から、合計10名が参加しました。
ワシャワシャ生えた元気な木々の合間を抜けて、調査地Bに向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/10/f367cac4b8da5b8aed174abbcfb80ccb.jpg)
みんなで手分けして、気象情報のデータ (雨量、風向風速、湿温度等)、植生回復状況 (植物の種類、数、樹高等)、土壌流出状況 (流出土砂と枯葉や落葉の量)などを調べます。
木々の隙間からしか見えませんが、下の写真に写っている人は、流出土砂と枯葉や落葉の回収作業中です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/09/5386f106f68030a8c664286f344f720a.jpg)
私は、調査地の中に生えている植物の名前を調べていきます。
数mに成長したヤシャブシ(またはオオバヤシャブシ)が繁茂する場所の地面は、植物が生きていくために必要な光が少なく、生きるのには過酷な環境です。
それでも、暗いところでも生きていけるタイプの植物「ミゾシダ」の若葉や…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/cd/3626f3db263a2895c014becb5a5ebbf1.jpg)
シロダモの幼樹が生えていました。(元気なし)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/67/d1a90cfe60f0572a9c8a575815f3b2c8.jpg)
暗いところが苦手なはずのカジイチゴが生えていて驚きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/a8/1e2185260eb2366dc2477161b9c61aff.jpg)
きっと比較的長い時間、木漏れ日が当たる場所なのでしょう。
名前のわからない小さな草も生えていました。
(かなり昔にどこかで見たような気もしましたが、思い出せませんでした)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d8/1661146a0775cfb0885077b466c9b98a.jpg)
調べてみたら「帰化植物」の仲間で、草地などに生えるハナヤエムグラのようでした。
後から知ったのですが、以前の調査票には、同じ植物が記録されていたようです。
記録するって大事ですね!😃
プロットBの調査を終え、プロットAに移動。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a5/eb874fd7dc8d7b2c7d21890727cfe911.jpg)
人の踏み跡でなんとなく道はできているものの、かなりジャングルっぽい風景です(笑)
プロットBと同じように、ロープを張って調査地を10のブロックに分け、生えている植物を調べていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/697c5ce3267dc1b666bcf705ed58440e.jpg)
同じ時に崩壊し、同じようにヘリで種子散布が行われたのにも関わらず、プロットAの植物の回復は遅く、種類も量も少ないです。
なぜなのでしょう?
プロットBに比べて地面に「穴だらけの小石(スコリア)」が積もっているのも影響しているのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/05/ce2caab7899f5ed30f74654a52777b27.jpg)
あるいは、もう少し大きな地形の違いによるのでしょうか??
そして、不思議なことに…
ここでは、葉をつけていないヤシャブシが数本ありました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/22/d29fbc5312852c630b5c0bc430ffe1c8.jpg)
「病気で死んでしまったのかな?」と思ったら…
4月から新しくジオパークの事務局になった Iさんが「こんなところで芽生えてますよ」と教えてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/fe/cfc64a9b776055a6d4292baa884120e0.jpg)
小さいけれど、元気な緑!
まだ生きているみたいです!!
「ヤシャブシは、いっぱい生えてくるとやがて間引きを始める」と、ある専門家の方から聞いたことがあります。
今回の立ち枯れのような状態と小さな芽生えは、今後どのような経過をたどるのでしょうか?
さて、植生調査が終わり、ふと足元に目をやると…
美しい光沢を放つゴミムシの仲間がウロウロ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/e2/768974da9af39c1550e530c8d5f3a1b3.jpg)
店の仲間のMLで「アトボシアオゴミムシ」だろうということになりました。
(私たちの仲間内では初確認です!)
様々な成長段階のマイマイガの幼虫(たぶん)が、集合していたのにも驚きました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/fb/5a32efdf9bd0c98d559429c8e889650f.jpg)
なかなか見ることのない風景です!
植物が回復すると、様々な虫たちがやってきますね😃
何かの幼虫が蟻に襲われて、土の中から地上に引き上げられようとしていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/d9/d73887e8e1d2b74d7a4e4f69e880ae8e.jpg)
抵抗して潜ろうとしていたけれど、結局蟻の攻撃に勝てず…
自然界で生きるのは本当に大変ですね。
さて、私たちが植物を調べている間に、データ収集班は雨量計の修理などに取り組んでいたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/66/6f3020d556849d51ae5ca9bab994b008.jpg)
できるだけ予算を抑え工夫をしながら継続しているため、計器類の修理はなかなか大変みたいです(^^;;。
調査終了後、みんなでミーティングをしました。
「今後担当者が変わっても調査を継続できるようにするための方法」や「調査結果を住民に還元する方法」などなどを、話し合いました。
災害後の緑化がどのような経過を辿り、島の自然や人の暮らしにどのような影響を与えるのか、ありのままの事実を見続け、考え、記録を残していくことは、噴火も土砂崩れも将来また必ず起こる火山の島で生きる上で、必ず役に立つはず…
そのために「続けることが大切」だということを、みんなで話しました😃
(かな)
この日の調査には、農工大、環境省、気象庁、大島支庁土木課、ジオパーク推進委員会事務局、自然愛好会、ジオガイドの会から、合計10名が参加しました。
ワシャワシャ生えた元気な木々の合間を抜けて、調査地Bに向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/10/f367cac4b8da5b8aed174abbcfb80ccb.jpg)
みんなで手分けして、気象情報のデータ (雨量、風向風速、湿温度等)、植生回復状況 (植物の種類、数、樹高等)、土壌流出状況 (流出土砂と枯葉や落葉の量)などを調べます。
木々の隙間からしか見えませんが、下の写真に写っている人は、流出土砂と枯葉や落葉の回収作業中です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/09/5386f106f68030a8c664286f344f720a.jpg)
私は、調査地の中に生えている植物の名前を調べていきます。
数mに成長したヤシャブシ(またはオオバヤシャブシ)が繁茂する場所の地面は、植物が生きていくために必要な光が少なく、生きるのには過酷な環境です。
それでも、暗いところでも生きていけるタイプの植物「ミゾシダ」の若葉や…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/cd/3626f3db263a2895c014becb5a5ebbf1.jpg)
シロダモの幼樹が生えていました。(元気なし)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/67/d1a90cfe60f0572a9c8a575815f3b2c8.jpg)
暗いところが苦手なはずのカジイチゴが生えていて驚きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/a8/1e2185260eb2366dc2477161b9c61aff.jpg)
きっと比較的長い時間、木漏れ日が当たる場所なのでしょう。
名前のわからない小さな草も生えていました。
(かなり昔にどこかで見たような気もしましたが、思い出せませんでした)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d8/1661146a0775cfb0885077b466c9b98a.jpg)
調べてみたら「帰化植物」の仲間で、草地などに生えるハナヤエムグラのようでした。
後から知ったのですが、以前の調査票には、同じ植物が記録されていたようです。
記録するって大事ですね!😃
プロットBの調査を終え、プロットAに移動。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a5/eb874fd7dc8d7b2c7d21890727cfe911.jpg)
人の踏み跡でなんとなく道はできているものの、かなりジャングルっぽい風景です(笑)
プロットBと同じように、ロープを張って調査地を10のブロックに分け、生えている植物を調べていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/697c5ce3267dc1b666bcf705ed58440e.jpg)
同じ時に崩壊し、同じようにヘリで種子散布が行われたのにも関わらず、プロットAの植物の回復は遅く、種類も量も少ないです。
なぜなのでしょう?
プロットBに比べて地面に「穴だらけの小石(スコリア)」が積もっているのも影響しているのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/05/ce2caab7899f5ed30f74654a52777b27.jpg)
あるいは、もう少し大きな地形の違いによるのでしょうか??
そして、不思議なことに…
ここでは、葉をつけていないヤシャブシが数本ありました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/22/d29fbc5312852c630b5c0bc430ffe1c8.jpg)
「病気で死んでしまったのかな?」と思ったら…
4月から新しくジオパークの事務局になった Iさんが「こんなところで芽生えてますよ」と教えてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/fe/cfc64a9b776055a6d4292baa884120e0.jpg)
小さいけれど、元気な緑!
まだ生きているみたいです!!
「ヤシャブシは、いっぱい生えてくるとやがて間引きを始める」と、ある専門家の方から聞いたことがあります。
今回の立ち枯れのような状態と小さな芽生えは、今後どのような経過をたどるのでしょうか?
さて、植生調査が終わり、ふと足元に目をやると…
美しい光沢を放つゴミムシの仲間がウロウロ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/e2/768974da9af39c1550e530c8d5f3a1b3.jpg)
店の仲間のMLで「アトボシアオゴミムシ」だろうということになりました。
(私たちの仲間内では初確認です!)
様々な成長段階のマイマイガの幼虫(たぶん)が、集合していたのにも驚きました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/fb/5a32efdf9bd0c98d559429c8e889650f.jpg)
なかなか見ることのない風景です!
植物が回復すると、様々な虫たちがやってきますね😃
何かの幼虫が蟻に襲われて、土の中から地上に引き上げられようとしていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/d9/d73887e8e1d2b74d7a4e4f69e880ae8e.jpg)
抵抗して潜ろうとしていたけれど、結局蟻の攻撃に勝てず…
自然界で生きるのは本当に大変ですね。
さて、私たちが植物を調べている間に、データ収集班は雨量計の修理などに取り組んでいたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/66/6f3020d556849d51ae5ca9bab994b008.jpg)
できるだけ予算を抑え工夫をしながら継続しているため、計器類の修理はなかなか大変みたいです(^^;;。
調査終了後、みんなでミーティングをしました。
「今後担当者が変わっても調査を継続できるようにするための方法」や「調査結果を住民に還元する方法」などなどを、話し合いました。
災害後の緑化がどのような経過を辿り、島の自然や人の暮らしにどのような影響を与えるのか、ありのままの事実を見続け、考え、記録を残していくことは、噴火も土砂崩れも将来また必ず起こる火山の島で生きる上で、必ず役に立つはず…
そのために「続けることが大切」だということを、みんなで話しました😃
(かな)