グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

水源の会の皆さんと歩きました。その1

2018年06月05日 | ツアー
6月1日〜3日の3日間、日本の河川の水源を求めて登山を継続してきた「水源の会」の皆さんを案内しました。(砂防のプロだった方や、植物に詳しい方が多い会でした)

下見にいらした幹事さんとも相談して、3日間のスケジュールを立てました。

1日目
火山博物館で1時間見学をした後…

大島ならではの産業と、その担い手の方達を訪ねました。
(2〜3日目が週末だったので、初日に訪問しました)

高田製油所さん(椿油)では…


ちょうど絞った油が出てくる瞬間を見ることができました。


椿の木を持って、その重さに驚くお客様…の図😃


海の精さん(製塩)では、お話を聴きながらランチタイム。

明日葉茶をふるまっていただき、お客様には「おいしい」と大好評でした!

藤文さん(くさや)

お土産を買いに立ち寄ったのですが、しっかり説明してくださいました。

いつものことながら、見学を快く受け入れ、話をしてくれる皆さんに感謝です。
島の産業を支える人の、熱い❤️に触れることで、大島の印象が全然変わりますよね😃

2日目
火口〜裏砂漠〜樹海の1日コースを歩きました。

風も弱く快適な三原山でした。
 
全員無事に火口を眺め…

裏砂漠を抜けました。

広い空間を自由に歩ける爽快感がたまりません!

そして溶岩地帯を抜けた草地+低木林では、ウツギの花が満開でした!

昨日も嶋田がブログに載せていましたが、たぶん1年のうちで最もウツギの花が華やかな時期なのではないでしょうか?

あまりの美しさに「綺麗〜!」と見とれていたら「シロバナオオシマウツギですね」とお客様がオリジナルな呼び名を考えてくれました。

シロバナオオシマウツギ…素敵な呼び方ですね!

😃

“水源の会”の皆さんは、元・国交相や地方自治体で砂防のお仕事をされていた方が多かったので、帰りの車道では…

山腹工事について「これはなぜ、こういう工事をしたのだろう?」「こういう理由ではないか」などなど、細かく観察し協議されていました。

普段は行かない砂防ダムまで足を伸ばし…

熱心にディスカッション!

お客様の中には、植物を教えている方もいらして、様々なことを教えてくれました。

たとえば、ヤマボウシには葉が変化した花びらに見える部分が、白いものと…


黄緑のものとがありますが…

これらは虫を呼ぶための飾りだから、受粉が終わると葉っぱの色に戻る
(受粉前のものだけ白い)のだそう!

色の変化は個体差なのかと思っていましたが、時間差だったと知って少々驚きました(OvO)

また、コースの終わりにあるピンクのバラ。

数年前から存在に気づいていましたが、ホテルの庭の中なので「誰かが植えたのだろう」と思っていました。

…でも、そうではなく、野生種だそうです。
「ノイバラ」という、バラの原種のような植物で、これを品種改良して様々なバラができていったとのこと。実が美味しいので、鳥に運ばれたのではないか?とのことでした。

花びらの先がギザギザになった、ガクアジサイも発見されていました。

お客様のたくさんの発見に感謝😃

ところで今日は最後に「やった〜!」と思った瞬間を、紹介したいと思います。
この瞬間を心に描き続け、ついに…

“ゴジラ岩の上にカラスが止まっている写真”を、撮ることができました!

両方とも黒くて(当たりまえ?笑)カッコよかったです😃

ええと…長くなるので今日はこの辺で😃

西谷
コメント
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