グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

謎の生物

2018年06月03日 | 
今日は、3日前のブログに載せた“謎の生物”の特集です。

頭の部分(?)だけでズリズリ木に這い上り…


捻れているものもいた、謎の生き物(OvO)

エダシャクの仲間の幼虫かと思いましたが、足はないし、
ヒルやコウガイビルも疑いましたが、その割にはカサカサしています。

う〜む…
一体誰?

頭の中が「???」でいっぱいになり、何冊もの図鑑を出してきて調べまくりましたが、全然わかりません😢

で、スタッフのMLで問い合わせたところ、島外アドバイザーとしていつも色々教えてくれている天野氏が「ヒモミノガの幼虫ではないか?」と教えてくれました。「まだまだ知られてない虫で学名も付いてないそう」とのことです!

翌日、柳場を誘って確認に行ったところ…


カラスザンショウ の根元に、いっぱいいました!

(左右の椿の木にもついていました)

サイズは様々…


ネックレス風のものもいました(笑)


手のに乗せて観察したら、頭を出して這いはじめました!


こんなミノムシがこの世にいるんですね!(OvO)


さらに驚いたことに、一度ミノの中に引っ込んだ虫は、すぐに反対側から出てきました!(OvO)

どうやら、ミノの中で体の向きを自由に変えられるようなのです!

そして木の枝に戻したところ…

今度は糸を出して空中ブランコ状態で垂れ下がり、再び糸を手繰って枝に戻りました!

近くには蟻がいっぱい歩いていますが、ミノムシには全く気づいていない様子。


窪みの中に、頭を突っ込んでいるものもいました。

いったい何をしているのでしょう?

次の日、ヒモミノガ のことが気になって、再び見に行きました。

すると…

なんと、願法とバッタリ出会いました!(虫好き集まる・笑)

2人で他の木も調べたら、かなり広範囲にたくさん(100匹以上いたかも?)の、ヒモミノガ が見つかりました!

そしてどうやら、頭を凹みに突っ込んでいるのは「樹皮をかじっているから(by天野氏)」のようなのです。

餌がなくなると、移動を始めるようです😃

それにしても…


”紐”が結ばれちゃってますけど?(笑)


虫も植物も火山も、知らないことがいっぱいで、本当に面白いです。

ヒモミノガ を見つけてくれたお客様と、疑問に答えてくれた天野氏に感謝!
😃😃😃

(かな)




コメント
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