グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

陸のハンマーヘッド

2018年06月28日 | ツアー
店のジオツアー を何度もご利用いただいているダイバーのKさんと歩いて来ました。

三原山も裏砂漠も海岸も神社も、ほぼ行っているKさん。
今回のリクエストはヒモミノガ 観察!(笑)あとは「おまかせします」とのこと😃

(本当は、早朝ダイビングでハンマーヘッドシャークを狙う予定だったようですが、海が荒れて中止となったそうです)

どこを案内しようか、しばらく考えて「山で濃霧体験しつつ旬のガクアジサイを観察する」ことにしました。

普段正面に三原山が見える歩き始め地点は、こんな感じ…


遊歩道に緑色のキセルガイ(陸性貝)が這っているのを、Kさんが見つけてくれました!

霧のおかげで艶やかな緑色です!

よく観察したら、緑色の苔が生えているのは殻の上の部分だけでした。

どういう暮らしをしたら、こんなツートンカラーになるのでしょうか??

ところで、今日のツアーのテーマは、いろいろな成長段階のガクアジサイの花を観察すること。
(この時期でないと、できないことなので😃)

まだ蕾も固く、虫を誘うための“飾り花”が、隠れている段階のもの。


蕾が少し大きくなり“飾り花”が少し持ち上がり始めた段階のもの。


まだ花は咲いていないけれど“飾り花”(実際の小さな花を取り囲む、白い花に見える飾り)が開いて華やかになった段階のものなど、様々です。


そして…最初の花の開花!

開花する花はみんな、中央から咲き始めるようだということがわかりました😃

そして花が増えてくるときも、やはり中央からみたいです!


さらに、周囲に高い木がない場所の“飾り花”は、上空からの虫を誘えるように、空に向かって咲いているのに…


高い木が生えている場所のガクアジサイの“飾り花”は、花より下の位置についていることが多い…ということに気がつきました!

上に向けてアピールしても木に阻まれて目立たないので、横を飛んでいる虫を誘うために変化したのでしょうか?

生きるために変化し続ける生物たちを、いつも「すごいなぁ〜」と思います😃

ところで不思議なことに、「幻の湖(池)」に4日前よりたくさん水が溜まっていてました!

かなりの強風で水面の水が風下に打ち寄せるので、なんとも迫力のある風景でした。(^◇^;)

端から水が溢れ、川のでき始めのような状態になっている場所もありました。

ここには、地下水が流れ込んでいるのでしょうか?
それともこの辺りだけ、雨が降ったのでしょうか?

ところで、濃霧の日の楽しみの一つが“キラキラ輝く水滴”との出会いです。

今日のキラキラは超・豪華でした!

水玉がいっぱい!

モフモフのキラキラって超豪華ですよね?

😃

手乗りに挑戦!

初挑戦だったそうです😃

咲き誇るハチジョイイボタの芳しい香りに立ち止まりつつ…

のんびり歩きました。

不思議だったのは、あの、お尻をフリフリする芋虫が忽然と姿を消してたことです!
3日前には下の写真のように沢山いたのに…

今日は一匹も見つかりませんでした!

ネットで調べると「10月中旬を過ぎると幼虫は土の中に潜り蛹になる。蛹で越冬し夏に成虫になる」という記述がいっぱい出てきます。

それと同じだとすると、全ていなくなるというのは明らかにおかしいのですが…。
いったいどうなっているのでしょう〜??

さて、昼少し前に山を下りて、この場所にやってきました。

リクエストの、ヒモミノガ 観察のためです。

大小さまざまで、まだ健在でした😃


そしてヒモミノガ のそばで、こんな光景を目にしました!

コウガイビルが、キセルガイを襲っているシーン…初めて見ました!
こうやって、中身を食べちゃうのですね(OvO)

Kさんは「海のハンマーは見られなかったけれど、陸のハンマーヘッドを見られた!」と嬉しそうでした(?)


この時期らしい出会いが沢山の、楽しいツアーでした。
Kさん、ありがとうございました!

(かな)
コメント
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