グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風19号後の裏砂漠

2019年10月13日 | 今日の大島
日本各地に大きな災害(河川の氾濫や土砂崩れ)を、もたらした台風19号。
被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

私も数日間の停電や断水を覚悟して店に避難しましたが、幸いなことに台風15号の時ほどの被害はなく、無事、朝を迎えることができました。

山へ行く車道の通行止めもなかったので、裏砂漠まで歩いて様子を見てきました。
(今日の裏砂漠の風景を、1週間前〜前日までの写真とくらべてみます)

台風15号の後、少しずつススキやイタドリの若葉が成長し、黒い大地に緑や赤が点在し始めていた裏砂漠は…


また“荒涼とした砂漠”に戻っていました。


ハチジョウイタドリの赤い小山は…


かなり葉が少なくなり、荒れた感じに…


台風15号後は葉も茎も残っていない状態だったので、それよりはマシですが。


そして、鮮やかな緑が眩しかったアシタバは…


ボロボロになっていました!


かなり砂をかぶっています。


横倒しになったアシタバの花に…


たくさんの蟻が集まっていたので驚きました!

きっと荒れ果てた裏砂漠の中にあっては、貴重な食料なのでしょう。

以前お客様が見つけ「成長を観察しますね」と、約束した芽生え。

「きっと全て無くなってしまっただろう」と思ったら…

なんと、かろうじて葉が1枚残っていました!(ボロボロですが)

小さくても体を支える根をしっかり張っていることがわかって感動しました。

風速30mを超えたであろう暴風になんとか耐えて残った裏砂漠の植物たち。
台風通過直後の今日はダメージが大きいですが、きっとこれからまた、逞しく再生する姿を見せてくれるに違いありません。

行き帰りの森には、大きな水溜りができて、青空が映っていました。

水面を見ているとは思えないぐらい、クリアで美しい青空でした。(これ水面を写してます)

私たちが生きていく上でなくてはならない水。
そして、時には私たちの命を脅かす水…

静かな水面を眺めながらあらためて、大いなる地球の営みの中で“生かされている”自分の存在を感じました。

(かな)
コメント (2)
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