グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三好市でジオガイド講習

2019年10月27日 | 火山・ジオパーク
徳島県にあるジオパークの準備地域「三好市」のガイド養成講座にお声掛けいただいて、昨日1時間の講演と3時間半のワークショップを行ってきました。

中央構造線沿いの吉野川や歴史時代の地震の影響も受けて作られた急峻な地形の上に、人々の暮らしが営まれてきた三好市。

ガイド組織は12月に始まったばかりとのことですが、ツアー依頼も来て、実働が始まっているようです。

最初の1時間は「伊豆大島ジオパークの素材、活動、私が考えるジオパークの魅力、インタープリテーション」について話をしました。

「インタープリテーション」という言葉は聞いたことがないという方たちがほとんどでした。

3時間半のワークショップでは、インタープリテーションを行う上で大切な「TOREの4項目」についての説明をした後…

3〜4人のグループに分かれて、4コマ漫画自己紹介と5分間のツアー作りに挑戦!

伊豆大島のジオガイドの会でも続けている「ガイドにとって必要な4項目」のトレーニング…


最初のT=テーマ(メッセージ)作りが一番難しく、理解をしてもらうのに手間取るのですが、サム・ハム氏の本で「メッセージ作りはガイド自身を楽にするために役立つ」と書いてあるのを読んで、ガイドとして大いに納得している部分でもあります。


なので、伊豆大島での事例を挙げて、そのお話をしました。

むずかしいかな?

今回は、最も時間がかかりそうな「メッセージ」作りは、事前に打ち合わせして専門員の殿谷さんに考えてもらいました。
○吉野川の渓流沿い植物たちは工夫をしながら吉野川の厳しい自然環境で生き抜いている
○大地の切れ目"中央構造線"は一瞬の災害と長期の恵みをもたらす
○傾斜地集落の文化は急峻な地形があってこそ成り立っている
○吉野川は中流下流域の歴史文化を支えてきた
 
トピック的な情報は、集まった皆さんに公開されていますが…

割り当てられたメッセージが、どんな内容なのかは、発表するまで他グループには内緒なのです。

みなさん色々アイデアを出し合って…

35分で仕上げて、発表してくれました!

キャッチボールが上手な発表、ジェスチャーを取り入れて笑いを取っていた発表、絵が上手な発表など、様々で楽しかったです😀

インタープリテーションを知らない段階から始まって、4時間半で何をどこまでできるのかが心配でしたが、皆さんが、しっかり考え、語ってくれたので嬉しかったです。

多くのガイドさんは「何に気をつければよいか」さえ分かれば、自力で楽しいツアーを作っていく力がある!
…このことを確信することができ、私にとっても、とても大きな学びの場になりました。

「話の最初と最後でメッセージを書いた紙を示して解ってもらってはどうか?」という意見が出た時に、専門員の殿谷さんが「それは一つの方法ではあるが、文字を書いて伝えるだけでなく、そのメッセージを感じてもらう、感動してもらうことが大切ではないか?」と意見を述べてくれて、「素晴らしい!」と、これまた大いに共感しました。

三好、人も自然も魅力がいっぱいです!
また、大好きな場所が増えました。

三好の人やフィールドの魅力については、次回また報告します〜😀

(かな)
コメント
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