昨日は、都の施設でのインタープリターや自然教育研究センターでの仕事を経て、今はフリーで仕事をしているというTさんご夫妻と、森~裏砂漠まで歩きました。
山では草や木の芽吹きなど「春」を感じる風景がいっぱい!
いや~もう、可愛いのなんの・・・
で、今日見つけた「可愛いものベスト5」を発表すると・・・
1.地層に顔を出した「イチゴもやし!」
・・・という名前をつけたくなるほどの、もやしのようなカジイチゴ(たぶん)の芽生え
2.布団の中からムクムク起き出したかのようなオオバヤシャブシの雌花。
(先端から1個目と2個目が雌花です)
3.フデリンドウ!
とにかく鮮やか!
今年、初見です。
4.今まさに葉を広げようとするアシタバ
「これから伸びるぞ~!」という姿が、とても可愛いです。
5.あちらこちらで花が咲き始めたシチトウスミレ
少し砂(火山灰?)をかぶっていますが、綺麗な色です。
大島では最も普通に見かけるスミレですが、咲いていた場所がかなり特別感がありました。
外輪山の崖崩れの下の小さな緑の中に咲いていました。
こういう場所で咲いている小さなスミレの花は、特別美しく見えます。
ちなみにここでは、崩れた樹木の塊の中にあるヒサカキが、新しい枝をいっぱい伸ばし初めていて、その逞しさに目を奪われました。
これからどんな経過を経て、森を再生していくのでしょうか?
ここもできるだけ、きちんとデーター取った方が良いのかも・・・。
さて「今日見つけた“春を感じる”風景」は、このぐらいにして・・・
今日見つけてもらった「さすが~」と思った風景ベスト5です。
何しろTさんは、私よりもずっとガイドやフィールド調査の経験の長いプロの方。
奥様も目が良く、私だけなら見過ごすものを、いっぱい教えてもらいました。
たとえば・・・
1.リスのフレッシュな噛み痕
私は下を見て歩いてて、見過ごしてました!
2.何者かが木の皮をはいだ痕
コースから少しだけ離れた場所に、木の皮が大量に散らばっているのを見つけてくれました。
犯人は誰?
リス?
それともキツツキ?
Tさんが、キツツキが開けたと思われる穴を発見!
「穴の大きさからすると、アオゲラか○○(肝心な名前忘れました・・・)だと思います。木の中に虫がいっぱいいるんじゃないかな。」とのことでした!
3.何者かの糞
緑のコケの上にある数cmの灰色の塊を見て「あ、何かの糞だ!」と・・・。
動物の調査をしている方は、普通では見えないものが見えるんですよね(感心)
糞を調べてみたら、中から鳥の羽が出てきました。
肉食系で目だつところに糞をしているので、イタチではないかとのこと。
痕跡を見つける目があれば、森で暮らす動物たちの存在をお客様に感じてもらうことができますね。修行せねば・・・と思いつつ室内にこもる資料作りが多い私・・・(泣)
4.背が伸びたクロマツ
今日の午前中の崩壊斜面の植生回復調査に一緒に参加したあと、パホイホイ溶岩地帯まで歩きました。
いつもより少し広範囲に面白い形の溶岩を探して移動し、高いところから見下ろした時、「クロマツがいっぱいありますね。」とTさん。
確かにいつもと違う角度から見わたすと、大きなクロマツがとても目立ち「こんなにあったんだ!」とちょっと驚きました。
クロマツ達もジワジワと、成長を続けていたのですね。
(背が高くってボサボサな感じの緑がクロマツです。)
ここで、すごいタイミングで、気象庁のK氏が大学生に火山の説明をしている場面に遭遇!
手を振ってアピールしておいたら、K氏が走ってきてプレゼントをくれました!
伊豆大島の火山を学ぶのに、最適な小冊子!
きっとこれでTさんご夫妻も、ますます火山好きに(?)
5 チョコバウムクーヘン!
温泉ホテル駐車場の地層を「チョコバウムクーヘンみたいだ」とTさんたち・・・
この発想、ステキすぎます!
Tさんはさらに「昨日帰る時、バニラバウムクーヘンがモカバウムクーヘンになっていましたよ。」と楽しそうに語ってくれました。なるほど、日没後は地層大切断面がモカ色になりますものね!
で、これは今年の元旦撮影の、バニラバウムクーヘンで・・・
こちらが2月半ば撮影の、モカになる前(太陽が沈む前)のバウムクーヘン。
紅茶バウムというかんじでしょうか?
夕陽が沈むと、これがどんどんモカ色になります。
色の変化をお菓子にたとえるのって、とっても楽しいです!
探したら、もっと色々なバウムクーヘンが見つかりそう・・・。
ということで、大充実の2日間でした。
Tさん、そして奥様、ありがとうございました~!
(カナ)