グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ウミアイサ

2015年03月21日 | 
今朝の海岸で見つけましたが初めはこーんな遠くでした。

待っていれば近くに来そうだったので待つことに。


シノリガモが1羽いました。

この冬は何度も出会えてうれしいです。


待つことしばし。



だいぶ近くに来ました。
メスです。


あ、潜ったー。



パタパタも披露してくれました。






と、ここでシノリガモが動き出し・・・



あれよあれという間にぐいぐいウミアイサに近付いていきました。





ウミアイサも動じません。


シンクロする場面も。

なんだか和みますなぁ。


正面顔。



羽繕い。







潜水開始。



最後のカット。
2羽はとっても仲良さげに見えました。

これから一緒に北上したりして。

今日はあとツバメ(2羽)を今季初確認です。
お帰り!

                                    がんま
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崩壊斜面モニタリング調査・報告その2

2015年03月20日 | 火山・ジオパーク
昨日に引き続いて、モニタリング調査当日の報告です。

朝9時に、山頂口駐車場に28名が集合。


歩いて御神火スカイラインを下りました。


あちらこちらの崩壊斜面で、工事が進んでいましたが・・・


まだ何も手たつけられていない場所の方が、多かったです。


調査地点は、山の中腹。

(人が集まっている場所から下ったところです。)

調査前に石川芳治先生から説明がありました。
説明の内容は・・・

「道路の上の斜面には、雨量計と土壌水分を計る機械が据え付けられている。倒れた木を調べたところ40年~50年の樹齢のものが多かった。土砂災害でこのような広い崩壊斜面は珍しいが、これは過去の割れ目噴火の溶岩流が広範囲に流れて冷え固まり、深い谷ができなかったから。」等でした。

説明のあと、けっこう急な斜面を下りました。


調査地点は2×5mの大きさで区切られ、下には流れた土砂を受け止める箱が置かれています。

植生の回復が遅い場所と早い場所の2カ所を選んだそうで、こちらは回復が遅い方。

目視による確認では、植物の被覆率10%のとのこと。

空中散布されたタネは、ヨモギ、ススキ、イタドリ、メドハギ、コマツナギ、ヤシャブシ、ホワイトクローバーをそれぞれ同量ずつと、肥料、植生材(土壌団粒化植生基材、パルプ系保護材、粘度安定剤、浸食防止剤など)。

白っぽく見えるのは植生材で、土を流れにくくする効果があるようですが・・・

この斜度で多量の雨でも土が流れないようにするのは、なかなか難しいようです。

確認できた植物は・・・

ホワイトクローバー、シマホタルブクロ、オオバヤシャブシまたはヤシャブシ、ニオイウツギ、オオシマカンスゲ、シチトウスミレ・・・。(写真には、タンポポっぽいものも写っていました)
一番多いのはホワイトクローバーでしたが、タネをまいていない島の植物たちの芽生えも確認できました。

続いて、もう1箇所へ移動。

こちらは被覆率8割(9割だったかも??)

ホワイトクローバーがビッシリ表面を覆っていました。

そして最初に調べた地点に生えていたものに加えて、セイタカアワダチソウやヒサカキの芽生えが確認できました。(写真には、ドクダミの葉っぱっぽいものも写っているようですが・・・)

「この場所の植生の回復が順調なのは、すぐ横に高まりがあり強風が当たらないということもあるのではないか?」とのこと。(写真奥が高くなっています)


樹木は、高さも測って記録しました。

次回からは溜まった土を持ち帰り、乾燥させて重さを量っていくようです。これらを月に1回ずつ続けていくのは、かなり根気のいる大変な作業になりそうだなぁ・・・と思いました。

でも、せっかく始まった、たぶん日本で初めての試み(崩壊斜面の植生回復調査)。
これを続けることできっと、自然は私たちに様々なことを教えてくれるでしょう。

そして・・・この取り組みは、昨年の講演会で、磐梯山ジオパークの伊藤氏から“住民によるモニタリングの話”を聞いた事がきっかけとなって始まりました。(1年前のブログはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/4dfaeeeaaf8f7a865ebb639c6a7be9bb

ジオパークのネットワークがあったからこそ、始まったとも言える取り組み・・・
みんなで協力し合いながら続けて、ありのままの変化を見守りたいと思います。

(カナ)

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崩壊斜面モニタリング調査・報告その1

2015年03月19日 | 火山・ジオパーク
3月14日~15日、環境省との協力のもとで実施された、ジオパーク推進委員会主催の「崩壊斜面モニタリング調査」に参加したので報告します。

昨年11~12月、土砂災害で崩壊した元町地区の斜面が、再び崩れて土石流などを起こさないようにするため、ヘリコプターから植物の種がまかれました。その場所の植生がどのように回復してくるか、土壌の流出状況がどのように変化してくるか、みんなの目で見ていこうという取り組みです。

3月14日の19時~21時はモニタリング調査説明会&勉強会で、約40名が参加しました。

東京農工大学の石川芳治教授から、森林の役目や、鹿の食害調査の結果などの話がありました。(石川氏は奥多摩などで、鹿によって草や木が食べられ、表土がむき出しになったことで土砂崩れが増えていることから、鹿の食害調査などをされている方です。)

実例を挙げての説明の後のまとめは・・・

要するに、草が生えていない裸地だと、落葉、落枝も流されやすく、表土が削れると
のことでした。

そして今回の調査の概要を。


まずは土砂流出量の調査。

5×2mの範囲を決め、その下に土砂の補足箱を作って、量をはかるとのこと。

実物はこんな感じ。

大雨の後毎に計れば、より細かいデーターはとれるので、可能であればそのようにした方が良いとのことです。

行程の詳細。


続いて植生回復調査。

何割ぐらいの植生が回復しているかは目視でもわかりますが・・・

枠の下方から写真を撮っておけば、フォトショップの台形補正でデーターとしてとっておけるとのこと。

(なるほど!)

そして、どのような植物が生えているかも、調べるようです。

わからないものは写真に撮って、あとでゆっくり調べれば良いそう。

この後、様々な質問も出ましたが、今回はこれぐらいで・・・。
明日は、実際の現場での様子を報告します。

(カナ)
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シノリガモ再び

2015年03月18日 | 
先月4日に続き月曜日にまたシノリガモを見つけました。
いつもなにかいないかとチェックしている磯なので見慣れない影にワタクシの鳥センサーが素早く反応したのです。
3羽が潮の引いた岩礁に上がっています。



海上にもう2羽いました。



ほどなくして合流し泳ぎだしました。



オスの2羽。

とウミウ。


メスの3羽。

先月見た5羽と同じ構成です。
もしかしたらみんな同じ個体かもしれません。


今回は3羽のメスが先頭になって進んでいきました。

もし同じ子たちなら、先週3日間に渡って吹き荒れたあの盛大な西風をどうやってやり過ごしたのでしょう。
島の東側まで避難していたのかも!?

                          がんま



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雨の日と晴れの日

2015年03月17日 | ツアー
昨日も今日も、ツアーで山を歩きました。

昨日は雨の中を、植物中心に・・・

草地に緑の木々が、ムクムクと生えてきたような風景。このぐらいの見え方が一番幻想的で面白いです。

毛むくじゃらのシダ(アスカイノデ)の手触りを楽しんだり・・・


ヒメヤブランの葉が、普通の2倍ぐらい長く伸び、しかもクルクルカールしているのをお客様が発見!

こんな葉っぱ、初めて見ました。

モクレイシの花も咲いていました!

カルデラの中で、モクレイシの花を見るのは初めてのような気がします。
少しずつ、森が栄養豊かになってきているのかも・・・。

ええと・・・実は昨日はこのぐらいしか、写真を撮りませんでした。なぜなら資料をぬらさないように手で抱えて、レインウェアで覆いながら歩いていたので、自由がきかなかったのです・・・。

その分、今日はいっぱい写真を撮りました。

朝まで降っていた雨があがり、霧も晴れてきた歩き始め・・・。

20歳を過ぎたばかりの、とっても元気な同級生達。

溶岩を持ち上げながら、めちゃくちゃ楽しそうでした。


「うわ~!スゴイ!」と言って、熱心に写真を撮っていますが・・・

被写体は?

コレです!

コケの胞子の水滴です。
雨あがりならではの風景・・・キラキラでした~!

「ここで寝転んで写真を撮りたい!」というリクエストにお応えして・・・

気持ち良さそう!
ですが、この場所で寝転ぶパターンは初めてかも(笑)

お2人はステキな景色を前にすると、必ずポーズを決めてくれました。


特にバランス系が好みのようで・・・


雨のあとだけ現れる、大きな水たまりの上でもバランス!


おお!

素晴らしい!!

今日は水面に、モクモク湯気が立っていて不思議な雰囲気でした。


で・・・

「手から煙を出している」の図です。

そして今日は、何回も飛びしました。
三原山を背景に・・・


撮る方も、楽しそうです。


ハチジョウイタドリが作った小山のてっぺんに立って、
ジャンプ~!

決まった~!!

・・・ということで、一緒に遊んで、すっかり若返った1日でした。←また?(笑)

(カナ)
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昔からずっと

2015年03月16日 | 歴史・文化
春が近づいてくると大島のあちこちで
こんな手の人が増殖してきます

  え!手を洗わない人? ではなくて
きちんと洗いましたよ!これでも

犯人はこれ

ツワブキの茎です
大島の海岸や山 場所によっては庭にも生えていて
暖かくなった今は新しい茎がにょきにょき生えてきています
葉も茎も若い物は柔らかい毛に覆われています

これの皮を剥いたので灰汁のために手が黒くなってしまいました


2~3時間は水に浸して灰汁をぬきます

今日は皮むきが遅くなってしまったので夕食には間に合いませんでしたどの様に作ろうか一晩考えようと思います

散歩がてら蕗を取りに行きますがすでに取られた跡が沢山あってちょっと遅かったかなと思ってがかりしたり、沢山採れて嬉しくなったりちょっとゲーム感覚です
ゲームの後は甘めにしますか?島唐辛子きかせて辛めにしましょうか?(しま)
酢の物もありですね


※先週3月9日の写真がUPできました。見てください(血管のような木がおすすめぜひ見てください)
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チョコとバニラとモカバウムクーヘン

2015年03月15日 | ツアー
昨日は、都の施設でのインタープリターや自然教育研究センターでの仕事を経て、今はフリーで仕事をしているというTさんご夫妻と、森~裏砂漠まで歩きました。

山では草や木の芽吹きなど「春」を感じる風景がいっぱい!
いや~もう、可愛いのなんの・・・

で、今日見つけた「可愛いものベスト5」を発表すると・・・
1.地層に顔を出した「イチゴもやし!」

・・・という名前をつけたくなるほどの、もやしのようなカジイチゴ(たぶん)の芽生え

2.布団の中からムクムク起き出したかのようなオオバヤシャブシの雌花。

(先端から1個目と2個目が雌花です)

3.フデリンドウ!

とにかく鮮やか!
今年、初見です。

4.今まさに葉を広げようとするアシタバ

「これから伸びるぞ~!」という姿が、とても可愛いです。

5.あちらこちらで花が咲き始めたシチトウスミレ
少し砂(火山灰?)をかぶっていますが、綺麗な色です。

大島では最も普通に見かけるスミレですが、咲いていた場所がかなり特別感がありました。

外輪山の崖崩れの下の小さな緑の中に咲いていました。

こういう場所で咲いている小さなスミレの花は、特別美しく見えます。

ちなみにここでは、崩れた樹木の塊の中にあるヒサカキが、新しい枝をいっぱい伸ばし初めていて、その逞しさに目を奪われました。

これからどんな経過を経て、森を再生していくのでしょうか?
ここもできるだけ、きちんとデーター取った方が良いのかも・・・。

さて「今日見つけた“春を感じる”風景」は、このぐらいにして・・・
今日見つけてもらった「さすが~」と思った風景ベスト5です。

何しろTさんは、私よりもずっとガイドやフィールド調査の経験の長いプロの方。
奥様も目が良く、私だけなら見過ごすものを、いっぱい教えてもらいました。

たとえば・・・
1.リスのフレッシュな噛み痕

私は下を見て歩いてて、見過ごしてました!

2.何者かが木の皮をはいだ痕

コースから少しだけ離れた場所に、木の皮が大量に散らばっているのを見つけてくれました。

犯人は誰?

リス?
それともキツツキ?

Tさんが、キツツキが開けたと思われる穴を発見!

「穴の大きさからすると、アオゲラか○○(肝心な名前忘れました・・・)だと思います。木の中に虫がいっぱいいるんじゃないかな。」とのことでした!

3.何者かの糞

緑のコケの上にある数cmの灰色の塊を見て「あ、何かの糞だ!」と・・・。
動物の調査をしている方は、普通では見えないものが見えるんですよね(感心)

糞を調べてみたら、中から鳥の羽が出てきました。

肉食系で目だつところに糞をしているので、イタチではないかとのこと。

痕跡を見つける目があれば、森で暮らす動物たちの存在をお客様に感じてもらうことができますね。修行せねば・・・と思いつつ室内にこもる資料作りが多い私・・・(泣)

4.背が伸びたクロマツ
今日の午前中の崩壊斜面の植生回復調査に一緒に参加したあと、パホイホイ溶岩地帯まで歩きました。

いつもより少し広範囲に面白い形の溶岩を探して移動し、高いところから見下ろした時、「クロマツがいっぱいありますね。」とTさん。

確かにいつもと違う角度から見わたすと、大きなクロマツがとても目立ち「こんなにあったんだ!」とちょっと驚きました。

クロマツ達もジワジワと、成長を続けていたのですね。
(背が高くってボサボサな感じの緑がクロマツです。)

ここで、すごいタイミングで、気象庁のK氏が大学生に火山の説明をしている場面に遭遇!


手を振ってアピールしておいたら、K氏が走ってきてプレゼントをくれました!

伊豆大島の火山を学ぶのに、最適な小冊子!

きっとこれでTさんご夫妻も、ますます火山好きに(?)


5 チョコバウムクーヘン!
温泉ホテル駐車場の地層を「チョコバウムクーヘンみたいだ」とTさんたち・・・

この発想、ステキすぎます!

Tさんはさらに「昨日帰る時、バニラバウムクーヘンがモカバウムクーヘンになっていましたよ。」と楽しそうに語ってくれました。なるほど、日没後は地層大切断面がモカ色になりますものね!

で、これは今年の元旦撮影の、バニラバウムクーヘンで・・・


こちらが2月半ば撮影の、モカになる前(太陽が沈む前)のバウムクーヘン。
紅茶バウムというかんじでしょうか?

夕陽が沈むと、これがどんどんモカ色になります。

色の変化をお菓子にたとえるのって、とっても楽しいです!
探したら、もっと色々なバウムクーヘンが見つかりそう・・・。

ということで、大充実の2日間でした。
Tさん、そして奥様、ありがとうございました~!

(カナ)
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どうもツミっぽい

2015年03月14日 | 
今朝見つけたこの猛禽。





飛びながらキョロキョロ。
ツミだと思うんですが、どうでしょう?


遠くの枯れ木にとまりました。



ここでも辺りを見回しています。



体の向きを変えて、


カイカイ~。



なにかを見つけたのか、


飛び去りました。
識別の最大ポイントとなる翼先分離が、右は換羽中(ケガ?)のためよくわからず左は木に隠れて見えません。
でも最初の画像で見てみると左の翼先分離は5枚です。
2枚目の画像では喉に1本の縦斑が見えます。
大きさは近くを一緒に飛んでいたハシブトガラスに比べるとかなり小さくキジバトくらいでした。
このことからツミ幼鳥メスだと思います。
(ツミは2011年11月23日にも記事にしています。・・・死体ですが)

                              がんま
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今日のあれこれ。

2015年03月13日 | その他
今日の、うれしかったこと3つ。

その1 キラキラの百合の実!
店の近くの畑回りで、タネを飛ばした後のユリの実が、逆光で透けて見えているのを発見。
思わず車を降りて、写真を撮りました。

上から見ると、こんな感じですが・・・


下から見あげてみると・・・

まるで和紙の作り物のごとく・・・
きれいでした~。

その2 日帰り訪問のお客様!
毎年伊豆大島の100kmマラソンに参加し、その前後でジオツアーに申し込んでくれているお客様から「今、大島です。」という連絡をもらい、会うことができました!

来島理由を聞いたら「2週間後のウルトラマラソンに参加する予定だった友人達にキャンセルが相次ぎ、予約していた宿に迷惑をかけたことが気になって、宿のご主人の好物のケンタッキーフライドチキンを届けに来た」とのことでした!

飯能市から車を飛ばし、近い熱海港ではなく伊東港からの日帰り往復なのは、ひとえに熱海にはケンタッキーがないからとのこと。この理由で日帰り往復した人は、私の知る限り初めて・・・スゴすぎます!

このバイタリティーがあれば、マラソンも上位入賞間違いなしな感じがします。
(昨年は約200人の中で、28位だったとのこと)

島内の皆様、この方が走っているのを見かけたら、応援お願いします!
(マラソン詳細はこちらhttp://ohshima-ultra.com

その3 フォトコン入賞!
第3回エコツアー写真コンテストフォトコンでネイチャリング賞をいただきました!
http://www.ecotourism.gr.jp/index.php/component/content/article/840

大好きなこの写真が、選ばれたのは嬉しいです。

タイトルは「地球はスゴイ!」・・・って、いつも思っていることそのまま(笑)

マラソンの前日には、マラソンを走る何組かのお客様からツアーを申し込んでいただいています。こんな景色の中を、プレ・ランニングしてもらえると良いなぁ・・・。

最後にお知らせです。
明日夜~明後日、元町地区崩壊斜面の植生回復状況モニタリング調査が始まります。これは環境省とジオパークの連携事業で、崩壊斜面に空中散布されたタネがどのように再生するのかを、皆で見守ろうというもの。

明日は19時から、開発総合センター一階大会議室で説明会。明後日はフィールドワークです。
自分の目で斜面の変化をも見ていけるのが、楽しみです。

お時間と興味のある方は、ぜひご一緒に!

(カナ)
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拡大運営部会

2015年03月12日 | 火山・ジオパーク
強い南西の風が吹き荒れ、3日間高速船が全便欠航している伊豆大島です。

よく吹きますねぇ・・・。

ところで昨日、ジオパーク拡大運営部会の会議があったので参加して来ました。

今回の会議は、今までのジオパーク推進の中核メンバーに加え、商工会、社会福祉協議会、ジオパーク研究会からも参加してもらい、合計17名で話しあいました。(写真は会議開始前)

今後は多方面の方から意見を聞いて、みんなでジオパークを作っていこうということになり・・・今回の会議は、そのための第1歩でした。

「伊豆大島ジオパークは何を目指すのか?」「ジオパークで何をしていけば良いのか?」それぞれの意見をポストイットに書いてもらい、カテゴリー分け。

その中の代表的な意見や印象に残ったものを、ピックアップしてみました。

連携
「ジオをベースに大島全体がつながる。」
「島の外の世界(他のジオパーク)とのつながる。」
「ジオパーク推進委員会とジオパーク研究会の連携」

防災教育
「災害を知ることで、身を守るすべを身につける」
「科学を、防災を、子供達に伝える」
「とにかく、わかりやすく!」

地域の理解と継承
「地域を知ることで、誇りに思い、大切にできる。」
「島の歴史文化、古い言い伝え、生活の工夫などを若い世代への継承。」
「伊豆大島の魅力ある伝統や文化を守る、応援する、おもしろくする。」

ストーリーとガイド
「ジオパークと他の観光資源との関係を明確にしたストーリーを作り、観光に活用。」
「ジオサイトの物語、ガイドブック。ジオパークガイド育成。」
「若い火山島を売りに。」

商品開発
「地域資源を使ったその地ならではの商品の開発」
「商品にジオ公式認定し商品価値高める(ジオパークのロゴに信頼性を持たせる必要がある)」

魅力の発信
「この地域で生きることを真摯に考え、自然と共に生きるというテーマを世界に発信。」
「島ならではの自然文化をジオを絡めて発信する。」
「色々な場面で情報発信(ムード作り)」
「伊豆大島ジオパークの体系化と視覚化(みなが共通の理解を得るために)」

推進体制
「常設の事務所」
「事業として見る視点」
「町の予算がないなら別の補助ももくろみ、構築を。」

キーワードで書いてくれた方もいました。
外へ・・・コミュニケーションの場
使う・・・島を一つの教室として
遊ぶ・・・島にあるもの全て

今までジオパーク推進の中核となっていたメンバーだけだったら、出てこなかったと思われる意見や表現があって「みんなで考えるってスゴイなぁ」と、あらためて思いました。

また、話し合いの途中で出た「ジオパークは一般の人にわかりにくい」という意見に対し、ジオパーク研究会から参加したT氏が「今日参加した方は、この話し合いの中でジオパークが少しわかりましたよね?ジオパークはそういうもの・・・」という主旨のことを語ってくれて「なるほど!」と思いました。

ジオパークは火山も歴史文化も動植物も産業も防災も教育も含まれるので、なかなか一言では表現しにくいのが現状です。でも関わる中で、活動する中で、少しずつわかっていく・・・確かにその通りだと思います。

そして事務局のF氏からは「今まで伊豆大島ジオパークは防災、教育、観光、ガイドのみで、産業、地域へのアピールが足りないので拡大運営部会を開いた。ジオパークで大島らしさを、みんなで見つけていけたら良いと思う。」という発言がありました。こちらも全く同感でした。

「なるほど!」と「同感!」がいっぱいの会議でした。

(カナ)
   
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