アキノキリンソウ(秋の麒麟草)は、あの嫌われ者の雑草の代表のようなセイタカアワダチソウ(背高泡立草)と同じ仲間だそうだ。アキノキリンソウは、里山などでは環境の変化と共に数が次第に減ってきているのに、帰化植物で繁殖力旺盛なセイタカアワダチソウはどんどんと増殖しているようだ。セイタカアワダチソウと一緒にされては傍迷惑だろうが、いずれもキク科だから、よく見れば、どちらも花は菊に似ている。
細長い花穂がミズヒキのようで、黄色の小さな花が咲くことからキンミズヒキ(金水引)となったらしいが、ミズヒキがタデ科であるのに、キンミズヒキはバラ科だそうで、同じような目出たい名前が付いていても、両者は全く別の種類の野草だそうだ。もしかしたら、このキンミズヒキは、花が少なく疎らなヒメキンミズヒキなのかもしれない。
ミズヒキ(水引)だが、2~3mmくらいの小さな花や蕾が細長い花穂に並んで付いている様子が、祝儀袋の水引に喩えられてミズヒキという名前になったという。多くは日陰で見られるようだが、花や蕾は小さくても、鮮やかな赤い色は暗いところでもよく目立つ。