閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

葉ボタン

2010-01-08 | 草花
在庫画像が底をついているので、取り敢えず手近にあった何の変哲もない葉ボタンを載せておこう。葉ボタンはアブラナ科のキャベツの仲間だが、野菜としてのキャベツがヨーロッパから最初に日本に入ってきたのは江戸時代だそうで、当初は、見慣れない変な野菜を食べる人はおらず、食用としてよりもむしろ観賞用だったらしい。葉ボタンの品種改良の元になったのは、キャベツの原種に近く結球しないケールだったのかもしれないが、日本では“観賞用キャベツ”としての改良が行われ、葉ボタンとしていろんな品種が世界に逆輸出されていったそうだ。葉ボタンは、英語では単に“装飾用キャベツ(ornamental cabbage)”という味気ない呼び方をするようだが、日本では、葉の姿が牡丹に似ていることから、“葉ボタン”という洒落たいい名前を付けたものだと思う。流行なのか、最近では葉が縮れていない直径15cmほど鉢植え用ミニ葉ボタンをよく見掛けるが、単なる“観賞用キャベツ”とはいえ、じっとよく見ていると、色の濃淡や葉の模様がけっこう綺麗に見える。











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