トラフシジミは、この辺りではそれほど頻繁には見られない珍しい部類に入るシジミチョウの仲間だが、翅の裏側に虎の縦縞模様のようなグレーのストライプ斑があるのが名前の由来だそうだ。シジミチョウの仲間には、後翅の端のオレンジ色の斑紋と尻尾のような尾状突起があって、外敵を欺くためなのか、遠くからはどちらが頭なのか分からないようにカムフラージュしているものが多いようだ。4枚目の画像のように、トラフシジミも躰の前と後がよく似た姿をしている。♀も♂も同じ色と模様で、翅の表側は鮮やかなコバルトブルーのはずだが、なかなか翅を広げてくれなかったので、今回も見ることができなかった。トラフシジミは、翅の裏側の色がこのように灰褐色をした春型のものともっと赤みがかった茶色の夏型があるから、これからは灰褐色に代って茶褐色のトラフシジミが多くなるだろう。






