浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

この程度なのか!無知のまま決定する恐ろしさ。

2011-04-21 20:39:35 | 日記
 子どもたちがもっとも放射線の影響を受けやすい。だから学校や保護者は子どもを安全な状況に置くことが求められる。もちろん文科相も、教育委員会もである。

 中部大学の武田氏は、学校が始まることによる被曝への注意喚起を行っている。

 「大人は子供たちを被ばくさせたがっている・・・」というブログを読んで欲しい。

http://takedanet.com/2011/04/post_faf5.html

 さて、文科相もそのことで重い腰を上げたと思ったら・・・・

 以下は『読売新聞』の記事である。

 具体的な回答ない」放射線量説明会に不満の声
 文部科学省と福島県は21日、同省の放射線量の安全基準で屋外活動が制限されることになった福島市内の10の小中学校や幼稚園、保育園の保護者と教員を対象に、日常生活の注意事項などについて説明会を開いた。


 会合は、午前と午後の2回に分けて開催された。午前の部には、保護者ら約400人が出席。質疑応答では、「私服はすぐ洗えても、学校の制服の洗濯はどうしたらいいのか」「これから暑い季節になって、教室の窓を開けてもいいのか」などの質問が相次いだ。しかし、担当者側から「原子力災害対策本部と協議する」「過度に心配する必要はない」などとあいまいな回答が目立ったため、参加者からは「具体的な回答がない」「何のためにここに来たのか」「子を持つ親の気持ちを全く分かっていない」と不満の声が上がった。

(2011年4月21日20時09分 読売新聞)


 そして文科相の官僚たちの、非人間的な対策を見てみよう。まったく文科相が子どもの健康のことを考えていないことが判明する。

http://www.youtube.com/watch?v=jnOD55uLA7c

 http://www.youtube.com/watch?v=DUhlamqSQXg&feature=player_embedded#at=69

 このビデオを見れば、日本政府の官僚がいかに国民無視の集団であるかがよくわかる。なぜ年間20ミリシーベルトなのか、その根拠は不明のまま決定されているのだ。子どもの健康を守るという視点ではなく、政治決定であるということだ。


 福島老朽原発を考える会 (フクロウの会)は、強い批判を行っている。

 ">【福島原発震災(51)】文科省は福島の子どもたちを見殺しにする気か!政府交渉で撤回を要求しよう!文科省は19日夜、福島県の学校における安全基準を公表した。福島の子どもたちに年間20ミリシーベルトの被ばくを強要するものになっている。これは、現行の規制値1ミリシーベルトをかなぐり捨てるものである、成人と同じであり、放射線の子どもに対する感受性が成人よりも高いことから線量は10分の1以下に抑えるべきとしたこれまでの文科省の指導にも反する。到底容認できない。

今回の安全基準は、1時間当たり3.8マイクロシーベルト以下であれば校庭の使用も許可するという内容だ。文科省は、屋外に8時間、空間線量が半分の屋内に16時間居ると想定し、年間20ミリシーベルトと見積もっているようだが、それにしても考慮されるのは外部被ばくだけである。食品による内部被ばくや原子力安全委員会が指摘した「校庭で子供が走ると、舞い上がった砂ぼこりを吸い込み、内部被ばくの危険がある」ことは考慮されていない。福島の子どもたちは20ミリシーベルトを大きく超える被ばくを強要されるだろう。

文科省の措置は、避難区域を福島市に広げないためのものに過ぎない。行政の都合で子どもたちの健康が脅かされている。福島の子どもたちを見殺しにしようとしている。文科省は今回の安全基準を直ちに撤回せよ!


http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/post-d3d0.html



 
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脱原発の動き

2011-04-21 20:29:48 | 日記
 脱原発の動きが徐々に大きなうねりとなってきている。

 たとえば今日。

浜岡原発の即時停止を要請 中部電に静岡・湖西市長

 静岡県湖西市の三上元市長は21日、静岡市で開かれた県内23市長による「静岡県市長会」の席上、中部電力に対し浜岡原発(同県御前崎市)の即時停止を求めた。

 中部電は福島第1原発事故を受け、浜岡原発の災害対策について説明するため、静岡支店幹部らが市長会を訪問。「既に津波による電源喪失を防ぐ対策はあるが、今後さらに念を入れて防波壁などを設置する」と理解を求めた。

 これに対し、三上市長は「対策を強化するのは現状の安全策が不十分だからではないか。まず原子炉を停止してから対策をすべきだ」と訴えた。

 湖西市は浜岡原発から50キロ以上離れているが、三上市長は「福島の現状を見れば、50キロでも安心できない」として脱原発を主張。会合の後、報道陣に「今日の説明では納得できない。(同じ意見の)三重県伊勢市の鈴木健一市長など各地の首長と連携し、浜岡原発の即時停止を求めていきたい」と述べた。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011042101000998.html

 また孫正義氏がこういう行動に出た。


ソフトB孫社長が脱原発財団設立 個人で10億円拠出へ


 ソフトバンクの孫正義100+ 件社長は20日、民主党の東日本大震災復興ビジョン検討チームの会合に出席し、原発依存から脱して自然エネルギーによる発電を推進するための政策提言を行う「自然エネルギー財団」を設立することを明らかにした。

 孫氏によると、社長を離れた個人の立場で財団に少なくとも10億円を拠出する。

 孫氏は会合で、津波による甚大な被害を受けた地域の復興計画として、太陽光と風力による発電設備を大々的に整備する「東日本ソーラーベルト構想」を提案。自然エネルギーで発電された電力の買い取り制度の大幅拡充も求めた。

 孫氏は財団設立に関して「原発事故で多くの国民が不安を抱いている。安心、安全な自然エネルギーを日本にもっと増やせるように、世界の科学者100人くらいの英知を集めたい」と説明した。財団は数カ月以内に設立する。

 財団は、太陽光、風力、地熱発電などの研究に取り組む各国の科学者や企業の研究成果を収集・発信するとともに、政府に対して自然エネルギー普及に向けた提言をしていく。


 
 ずっと前、当時毎日新聞の記者であった森薫樹氏が『原発の街から』という本を出した。なんと浜岡原発の真下に活断層があるというのだ。

 それから地震学が発達し、浜岡原発は東海大地震の震源のど真ん中にあることがわかってきた。

 もし地震が起きたら、今福島県で起きていることと同様なことが、もっとひろい範囲で起こるということだ。

 今こそ、反原発、脱原発の声をあげる時だ。




コメント (1)
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