熊本の大地震、強い余震が続く中、恐怖に怯える人々の顔を見るのがつらい。遠くにいて、がんばれ、がんばれとしか言えないもどかしさがある。
今日の『中日新聞』第一面に、今日の未明に震度6強の余震があったという大きな見出しを見た。早く終息することを願うしかない。
そして「特報」欄。大きな心からの怒りが湧いてきた。この熊本大地震のさなか、関東大震災のときに流されたデマ、「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」と、何者かがツイッターに書き込んだそうだ。許せない。何という奴か。こういうデマを書く人間は、常日頃ヘイトスピーチをおこなっている卑劣漢に違いない。
「熊本では朝鮮人の暴動に気をつけてください」、「こういうときに暴言はもちろん盗みとか嘘募金とかやる中国朝鮮人にご注意」などという書き込みもあったという。「こういうときに」嘘募金をやっていたのは、最近はあまり目にしなくなった原理研究会=勝共連合という「右翼」である。そうした「右翼」こそ、火事場泥棒的に異常な行動を起こすのだ。
ふつうの人は、こうした大地震のなか、心を痛め、被災者に同情し、何かできないだろうかと思っている。
こうしたデマの書き込みをする人間は、「ふつうの人」ではない。もちろん「ふつうの人」は、悪意あるこうしたデマには惑わされないのだ。デマを流した卑劣漢のどす黒い望みはかなえられるはずはないのだ。
卑劣漢のデマが無駄であることを知らしめなければならない。