浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

規制緩和が招くこと

2018-04-17 20:43:02 | その他
 規制緩和ではなく、規制撤廃。これによりバス会社が乱立し、安売り競争をするなか、安全を軽視してバスを走らせ事故を引き起こしたことがあった。

 庶民の生活を維持するためには、規制は必要だ。しかし新自由主義的な思考が蔓延する中で、規制がつぎつぎっと撤廃されてきた。

 さて、岡山県の両備バスグループの労働組合がストライキを行うという。両備バスは、もうかる路線だけではなく、赤字となる路線にもバスを走らせ、地域の足を守っている。

 ところが、別のバス会社がそのもうかる路線に参入し、両備バスよりも安い価格で走らせるという。自由競争だから仕方がないと考えるだろうか。もしもうかる路線でもうからなくなったら、赤字路線を維持できなくなり、住民の足を奪うことになる。

 国土交通省は、別会社の参入を認めたようだ。それに対し、労働者の賃下げをさせず、地域住民の足を確保すべく、労働組合がストライキを行うというのだ。

 『朝日新聞』記事。

バス赤字31路線の廃止届取り下げ 岡山の両備グループ

格安バスの認可取り消し求め国提訴 岡山の両備バス
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メディアは闘え!

2018-04-17 08:57:50 | その他
 日々、新聞紙上にセクハラ事件が報じられている。新聞社は、セクハラを「悪」として報じているはずだ。

 財務省の事務次官が、メディアの女性記者に対して、しばしばセクハラ発言をくり返しているということが、『週刊新潮』で公表された。しかし驚くことに、その当事者は、女性記者には言った覚えはない、告訴すると言明した。

 『東京新聞』記事(一部)


 財務省によると、福田氏の部下である矢野康治官房長が福田氏から聴取。福田氏は週刊新潮が自社のニュースサイトで公開した音声データについて「女性記者との間でこのようなやりとりをしたことはない」と話し「相手が本当に女性記者かも全く分からない」と答えた。ただ、音声が福田氏自身のものかについては明確にしていない。

 福田氏が複数の女性にセクハラ発言をしていたと報じられた点に関しては「女性が接客しているお店に行き、女性と言葉遊びを楽しむことはある」としながらも「女性記者にセクハラに該当する発言をしたという認識はない」と答えた。

 福田氏は新潮社を名誉毀損(きそん)で訴える準備を進めているという。進退については「反省の上、緊張感を持って職務に取り組む」と辞任を否定した。


 「女性が接客しているお店」の女性に対して、録音されたことを話していることこそ、セクハラそのものではないか。

 全メディアは、セクハラを受けた女性記者を登場させ、その事実を公表するべきだ。

 こういう厚顔無恥な官僚の居直りを許すべきではない。もしメディアがこれと闘わなかったら、メディアはセクハラ事件を報じる資格はない。



財務省・福田次官のセクハラ否定の言い分がヒドい! 新潮はもっとえげつないセクハラ録音データ公開で対抗か
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