私は芸能方面にはまったく関心がなく、さらにテレビを見ていないので、タレントとか歌手などまったく知ることもない。
ネットではジャニーズ問題がいろいろ流されてくる。一応目を通してはいるが、それらをみながら思うことは、メディアに関わっている人たちは、何も変えたくないのだな、ということだ。これは政治の世界でもいえることで、現状をよしとして、あえて波風が立つようなことをしないで時の移ろいとともに生きていこうという消極的な姿勢である。
まとめると、ジャニーズという会社は、ジャニー喜多川の少年を凌辱する性的嗜好(それは犯罪である)を満足させるために(これが第一の目的だ!)、テレビその他に出演させてあげるからという蜜を目の前にぶらさげて少年たちを集める組織であるということだ。そしてジャニーズという会社は、ジャニー喜多川のそうした性的嗜好(それは犯罪である!)を隠すために、それこそメディアなどにカネもうけの場を提供する、記者たちはそれに積極的に協力する。そのために、記者たちにも、甘い蜜を吸わせる。甘い蜜を吸わされた記者たちは、その位置から離れたくないから、この場に及んでも、ジャニーズという会社に協力を惜しまない。他人の人権が侵されようとも、そんなことはどうでもよいのだ。
見事なシステムである。そのシステムは、今も健在である。正義感をもった一部のメディアは厳しい追及をしているが、テレビや全国紙、雑誌、スポーツ紙などは、一方では少しは報道しないとまずいということから報道はするが、他方ではジャニーズという会社との「絆」は保ち続ける。
腐敗した政界との付き合い方とまったく同じである。
どんなに政治家や芸能事務所が悪事を働こうと、彼らから利益を与えられているメディアは彼らとの関係を変えたくないのだ。腐臭が日本全体を覆っている。
かくて、日本は劣化が進み、あとは沈んでいくだけ。