実家の前を流れている小さな川、子どもの頃、掘ったところを水が流れているといった感じで、そこにはドジョウや、フナ、ニガヒラなどが生息し、夏にはよく魚とりをした。小学校の高学年になってその小川がコンクリートで囲まれるようになった。しばらくはフナもいたが、いつのまにかさかなは消えてしまった。
今、その小川というか堀というか、すでに下水道が整備されているため水の流れは多くはない(まだ水田があるので農業用水としてつかわれている)その川を、今度は暗渠にするというので工事が行われている。
その小川が道路を横断しているため、道路を掘り返していたところ、そこから材木がでてきた。おそらくずっと昔に埋められたものだろう。水分が多いところなので、それに守られて残されてきたのだろう。
明日か明後日、家に入るときに渡った橋も壊される。ボクが幼い頃から渡っていた橋だ。
車で走っていると、更地になっているところを発見する。それまでそこに何があったのかを思い出そうとするが、なかなか思い出せない。そういうところがいくつもある。
20年くらい前、イギリスのエジンバラに行ったことがある。ロンドンから飛行機で行ったのだが、エジンバラの街に向かって降下していくとき、ボクは子どもの頃読んだ絵本を思い出していた。そこに描かれていた世界がそのまま残っていた。
しかし日本は、どんどん変わっていく。変わることがあるべき姿であるというように、変わる、変わる。
しかし、変わることがよいことなのかどうか、きっちり吟味するべきではないかと思う。平和な日常を生きていくことができるそういう状況は、維持されなければならない。
今月号の『世界』に、沖縄の先島諸島における自衛隊の基地建設のルポが掲載されている。今まで軍事基地のなかったところに基地が建設される、もとは牧場だったり、ゴルフ場だったりしたところだ。そこにコンクリートの基地がつくられる。それらの地域は、大きく変わるはずだ。
自治体の首長は、政府から多額のカネが落ちると歓びを隠さない。またそこに住む住民たちの一部も、そのカネに期待する。
そんなにカネが欲しいのか!といいたくなるときもある。
人は、理念よりも目の前のカネを欲しがる。そういう姿が、日本のどこでも見られる。確かにカネはばらまかれるが、そこには軍事基地や原発が立地する。
カネよりも、貧しくとも平和な日常を生きていくことができればいいと思わないのか。カネの魔力が人びとを狂わせてきた歴史を思い起こすと、そうもいかないのかと思う。
今、その小川というか堀というか、すでに下水道が整備されているため水の流れは多くはない(まだ水田があるので農業用水としてつかわれている)その川を、今度は暗渠にするというので工事が行われている。
その小川が道路を横断しているため、道路を掘り返していたところ、そこから材木がでてきた。おそらくずっと昔に埋められたものだろう。水分が多いところなので、それに守られて残されてきたのだろう。
明日か明後日、家に入るときに渡った橋も壊される。ボクが幼い頃から渡っていた橋だ。
車で走っていると、更地になっているところを発見する。それまでそこに何があったのかを思い出そうとするが、なかなか思い出せない。そういうところがいくつもある。
20年くらい前、イギリスのエジンバラに行ったことがある。ロンドンから飛行機で行ったのだが、エジンバラの街に向かって降下していくとき、ボクは子どもの頃読んだ絵本を思い出していた。そこに描かれていた世界がそのまま残っていた。
しかし日本は、どんどん変わっていく。変わることがあるべき姿であるというように、変わる、変わる。
しかし、変わることがよいことなのかどうか、きっちり吟味するべきではないかと思う。平和な日常を生きていくことができるそういう状況は、維持されなければならない。
今月号の『世界』に、沖縄の先島諸島における自衛隊の基地建設のルポが掲載されている。今まで軍事基地のなかったところに基地が建設される、もとは牧場だったり、ゴルフ場だったりしたところだ。そこにコンクリートの基地がつくられる。それらの地域は、大きく変わるはずだ。
自治体の首長は、政府から多額のカネが落ちると歓びを隠さない。またそこに住む住民たちの一部も、そのカネに期待する。
そんなにカネが欲しいのか!といいたくなるときもある。
人は、理念よりも目の前のカネを欲しがる。そういう姿が、日本のどこでも見られる。確かにカネはばらまかれるが、そこには軍事基地や原発が立地する。
カネよりも、貧しくとも平和な日常を生きていくことができればいいと思わないのか。カネの魔力が人びとを狂わせてきた歴史を思い起こすと、そうもいかないのかと思う。