
さて、休憩の合間にジュラをベースとしたカクテルが披露されました。まず最初は、"Snowy Paps"という名のデザートカクテルです。レシピは以下の通り。

ジュラ・スーパースティション 30ml
フレッシュ・クリーム 20ml
ボルス・ホワイト・カカオ 10ml
ナン・パッションフルーツシロップ 5ml
オレンジ・ツイスト

マスタークラスも後半に入りました。7杯目は先ほどのカクテルでも使われていたジュラ・スーパースティション。スーパースティションとは「迷信」のことですが、ボトルにはアンククロスと呼ばれる「幸運の十字架」があしらわれています。アンク(Ankh)とは古代エジプト語で「生命」を表し、十字架の上部が環状になっているのが特徴で、古代エジプトでは幸運を導くとされ、長寿のお守りとされていました。なお、「王家の谷」で発見された有名なツタンカーメンは"Tut-ankh-amen"と表し、「アメン神の生きる似姿」という意味になります。生命を意味するアンク、ゲール語で「命の水」を意味する"Uisgebeatha"(ウシュクベーハ)が語源となったウィスキーにふさわしいエンブレムです。

余談ですが、マスタークラス終了後、この「幸運の十字架」を持ってパターソン氏と写真を撮りました。

ピートを焚かないイメージのあるジュラですが、スーパースティションは軽いピート香がします。13年と21年をバッティングしているそうです。じめじめした塩とピートの香りから温かみのあるシナモンスパイスの味、キャラメルや厚切りマーマレードへと移り変わるそうですが、だいたいそんな感じがしました。

因みにピートというのはスコットランドの10%を占める泥炭層から切り出される泥炭のことで、スコットランドでは燃料として使われ、ウィスキー作りの際には原料である発芽した大麦の進行を止めるため、大麦を乾燥させるためにこのピートを焚きこみます。

8杯目はジュラ・プロフェシー。プロフェシーとは「預言」のことです。かつて、ジュラ島はキャンベル一族によって支配されていましたが、ある時「キャンベル一族はやがてなくなり、一つの目と全ての財産を載せる一つの荷車だけが残る」という預言があったそうです。当時誰もそれを信じる者はいませんでしたが、やがて1938年に預言が当たったのだそうです。本当か嘘かは分かりませんが...。そんなことからボトルには「一つ目」が描かれています。


ところでジュラ・プロフェシーは今回日本初のサンプルとなりますが、価格は何と1本40万円もするのだとか(聞き間違えであることを祈りたいところです)。シトラスフルーツ、洋なし、完熟りんごの果樹園にピート香に包まれたほのかな温ワイン。う~ん、とてもそこまでは分かりません。

9杯目。世界に658本しかないジュラ1974年、1本15万円。ゴンザレス・ビアスのティオ・ぺぺ、熟成13年以上のシェリー樽を使った46%のカスクストレングス。より強いピート香で救急箱のような香りがしつつも、一方で花のようなエレガントな香り、チョコレートのような甘みもあり上品な味わいです。カカオ86%のチョコレートと合わせて試飲しましたが、大変素晴らしいウィスキーです。高くて手が出ませんが...。本当に今回のジュラ蒸留所の意気込みを感じます。

リッチなジャワコーヒー、ビターチョコ、フレッシュマンゴーの香り。マデリアケーキの温かみのあるフレーバー。何となく分かります。

最後に、10杯目となる2番目のカクテル。"Jura Sunset"という名のジュラとクランベリージュースを使ったさわやかな味わいのカクテルです。レシピは以下の通り。

ジュラ 10年 30ml
クランベリージュース 20ml
ストーンズ・ジンジャーワイン 5ml
フレッシュライムジュース 5ml
グレナディン(石榴)シロップ 1/2tsp
充実した2時間が終わりました。スコットランドといえばウィスキー、それからタータンチェックのキルトにバッグパイプではないでしょうか。最後になりましたが、休憩中に披露されたバッグパイプの演奏をご紹介したいと思います。
バッグパイプ
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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