2月7日とかなり前になってしまうのですが、大学時代の後輩にとても素敵なお店を紹介してもらいました。神楽坂にあるダイニングバー「Aotaimatsu」さんです。
店主の小嶋桂司さんは青森県のご出身。故郷青森の食材や食器を使った独創的なお料理とお酒で、神楽坂から青森の魅力を発信されています。また、小嶋さんは陸上自衛隊のエリート部隊「第一空挺団」のご出身。この日も自衛隊仲間のお客さんが2名いらっしゃいました。
青森県と言えばリンゴ。お料理が出てくるまでの間、この小さなアップルチャツネのパイに辛口のシャンパーニュ・ナポレオンを合わせて。
あいなめのカルパッチョ。「焼き下」と呼ばれる調理法で、魚の表面を炙って香ばしく仕上げてあります。焼き下は素材の旨みを引き出す調理法なので、魚が新鮮であることが重要なのだとか。合わせた日本酒は青森の「純米吟醸 六根オパール」。アルコール度数は16度と高め、行き過ぎない甘みがあいなめと良く合います。
スワイガニと長芋のパートフィロ包み。パートフィロというのはパイ生地の一種で、サクサクとした食感が特徴。添えてある緑色の調味料は、一升漬けと呼ばれる、唐辛子・米麴・醤油を漬け込んだ青森の伝統料理。
合わせたのは「純米大吟醸 鳩正宗 華想い」。青森の酒米「華想い」100%、2019年に開催されたG20大阪サミットで供されたお酒だそうです。先ほどより力強いですが、上品な味わい。
陸奥湾のアンコウのフリット。薄力粉に炭酸水を混ぜ、二度揚げすることで、衣はカリッとした食感に仕上がっています。そこにギュッと詰まったアンコウの身の旨味との組み合わせが素晴らしい。添えてあるのはヤギのチーズを日本酒と和えたものです。
合わせたのは「純米大吟醸 じょっぱり華想い」。「インターナショナルワインチャレンジ2018」のSAKE部門純米大吟醸の部で金賞を受賞したというお酒。グラスの形が変わっているのにお気づきでしょうか?米の旨味もさることながら、華やかな香りをより楽しむためです。
さらにお酒単体で「陸奥八仙 Mixseed Series 2022」。青森の酒米「まっしぐら」100%、アルコール度数は13度と控えめ。フルーティでご覧の通りわずかに発泡し、乳酸菌飲料のような酸味と優しさがあります。デザート前でも良かったかもしれませんが、箸休め(?)にちょうど良いお酒でした。
そして次が冒頭に挙げた写真の青森の鴨と焼きナスとアワビダケ。
ずっと日本酒が続いたのと、鴨であることもあって最後は赤ワインにしました。リンゴのイメージが強い青森ですが、ワインも作られているのですね。こちら弘前ロッソ2019年は、その名の通り「津軽富士」とよばれる岩木山の麓、弘前のワイン。バルベーラ、メルロ、サンジョベーゼ、シラーのブレンド。見た目通り軽いフレッシュなワインです。
デザートはヌガーグラッセ。その名の通り、ヌガー風味のアイスクリームのようなものですが、アイスクリームよりふわっとしています。
いつもよくしてくれる後輩へ。素敵なお店と楽しい夜をありがとうございました。
Aotaimatsu 神楽坂
東京都新宿区矢来町122-5 おぼろの坂ハウス 1F
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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