「エターナルフォース 画像コア 梅沢和木個展」 frantic gallery

frantic gallery中央区日本橋兜町16-1 第11大協ビル3階)
「エターナルフォース 画像コア 梅沢和木個展」
11/27-12/19



「ネットから収集されたというサブカルチャーの画像」(画廊HPより引用)が、平面はおろか、画廊の空間全体で激しくぶつかり合います。frantic galleryで開催中の「エターナルフォース 画像コア 梅沢和木個展」へ行ってきました。

梅沢和木のプロフィールについては作家HPをご参照下さい。

BIOGRAPHY@梅ラボ

一見するところの印象では、上のDM画像を遠目で眺めるのと同じく、何やら鮮やかで多様な色面が、非常に動きをもって半ば乱れているようにも見えますが、実際にその下に広がるのは、作家本人が日常的に集めたというサブカル的なネットの画像でした。ドラクエはおろかFF、さらには私の預かり知らないアニメの主人公など、まさにネットに散らばる無限大のイメージをそのままにして用いたモチーフの群れは、同じく力強く上下に行き来する絵具の流れなどによって辛うじて『全体』として留まり、画廊の壁面に血の飛沫をぶちまけたかのようなおどろおどろしさをもって激しく展開しています。ズタズタに寸断された元のイメージはひたすらに解体していくのはもちろん、逆に何ら脈絡なく繋がり合って抽象絵画風のイメージを作り上げる様子は、コラージュと絵画の合間をいとも簡単に引き裂いてしまいました。この解体された溢れんばかりのイメージに囲まれた時、若干の目眩がしたのは私だけではないかもしれません。

見る者が一度に許容出来るデータ量を優に越えたカオスが広がっていました。頭をがつんと殴られた時の感覚に近いものがあります。

19日までの開催です。
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