「伊藤一洋 - Evidence」 hpgrp GALLERY東京

hpgrp GALLERY東京渋谷区神宮前5-1-15 CHビルB1F)
「伊藤一洋 - Evidence」
2009/11/27-2010/1/5



「ブロンズの可能性に挑み続ける彫刻家、伊藤一洋」(*)の世界を紹介します。hpgrp GALLERY東京で開催中の「伊藤一洋 - Evidence」へ行ってきました。

「新種の生命体」(*)を意識したという伊藤のスタンスは、確かにブロンズの質感を、半ばらしからぬ生々しい物体へと変化させることに成功しています。展示されているのは、時に意図せぬプロセスにて生み出されたブロンズを、自在に組み合わせて作り上げた彫刻作品、数点です。円形の塊はあたかも心臓のような肉感的な様相をとり、その一方でシャープな曲線を描く棒状のそれは、日本刀のような光を発しながら、十字架状になって壁面に突き刺さっていました。白銀と黒い褐色、またゴールドと多様に輝く作品を見ていると、それこそまだ知らぬ有機体の誕生のシーンを見ているような気分にもさせられます。ブロンズは一種、異様でグロテスクなまでの内に秘めた生命力を獲得していました。

来年1月5日まで開催されています。

注)*は画廊HPより引用。
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