「カンノサカン - hunch - 」 ラディウム-レントゲンヴェルケ

ラディウム-レントゲンヴェルケ中央区日本橋馬喰町2-5-17
「カンノサカン - hunch - 」
12/4-26

レントゲンで開催中のカンノサカンの新作個展へ行ってきました。



これまでのカンノサカンの展示というと、ブラック、そしてゴールドと、その都度にキャンバスの色などを変化させて見る者をあっと言わせてきましたが、今回は何と支持体そのものから入れ替わっていました。その素材はずばり曲面、つまりはレンズ面的な立体の樹脂に他なりません。一見するところ黒、しかしながら実は見る角度によって変化するという特殊な塗料の上には、曲面をなぞってうごめく、お馴染みの有機的なドローイングがツタの如く四方八方へと広がっています。その姿は三次元の球体という新たな面を手に入れて喜んだ、何らかの生物の触手の動きのようでした。



その一方、以前感じたミクロ的な視点というのは若干薄まっているような気もします。今回はひたすら面を志向した広がり、より大きな形へなっていこうとする意思のようなものを感じました。

26日の土曜日までの開催です。
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