都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「天明屋尚 - 風流(ふりゅう)」 ミヅマアートギャラリー(市谷田町)
ミヅマアートギャラリー(新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2階)
「天明屋尚 - 風流(ふりゅう)」
2009/12/16-2010/01/30

市谷のミヅマアートギャラリーで開催中の「天明屋尚 - 風流(ふりゅう)」へ行ってきました。
まずは作家、天明屋のプロフィールを画廊HPより引用します。
1966年東京生まれの天明屋はレコード会社でアートディレクターとして勤務した後、現代美術家としての活動をスタートさせました。自らの作品を“ネオ日本画”と命名し、絵筆で闘う“武闘派”を立ち上げ、国内外の展覧会への参加や日本経済新聞連載小説の挿画の制作、FIFA2006ワールドカップ公式アートポスター、映画の美術を手がけるなど幅広い活動が注目されています。(全文引用)
私自身、展覧会に接する際、そのサブタイトル云々を頭に入れないで見てしまうことも多いのですが、今回の個展ほどその意味合いを強く感じさせられたこともありませんでした。「風流」、読みで「ふりゅう」、つまり「人目を驚かすために華美な趣向を凝らした意匠」とは、確かに天明屋の作品に登場する傾奇者的男性のそれに見事に当てはまっています。お馴染みの褌の出立ちで入墨を露出しながら刀を振り、時に型を取るかのようにして構える彼らは、きれいさっぱりとしたミヅマの新空間でも熱気を帯びて見る側を挑発していました。また良い意味でギラギラとした表具にも要注目です。無表情だからこそむしろ迫力を得たモデルたちは、その艶やかな飾りの効果も呼び込んで、より異様な侠気の世界を展開していました。
素材にインクジェットを使ったという一点、「刹那の流転」に目が向きました。いつものフラットな画面の質感とは明らかに異なっています。
ところで新設の和室に展示がないのは意図されてのことなのでしょうか。勝手な先入観ながらも、てっきりあの和の空間が使われているだろうと考えていました。
来年1月末までの開催です。(冬期休廊:12/27~1/7)
「天明屋尚 - 風流(ふりゅう)」
2009/12/16-2010/01/30

市谷のミヅマアートギャラリーで開催中の「天明屋尚 - 風流(ふりゅう)」へ行ってきました。
まずは作家、天明屋のプロフィールを画廊HPより引用します。
1966年東京生まれの天明屋はレコード会社でアートディレクターとして勤務した後、現代美術家としての活動をスタートさせました。自らの作品を“ネオ日本画”と命名し、絵筆で闘う“武闘派”を立ち上げ、国内外の展覧会への参加や日本経済新聞連載小説の挿画の制作、FIFA2006ワールドカップ公式アートポスター、映画の美術を手がけるなど幅広い活動が注目されています。(全文引用)
私自身、展覧会に接する際、そのサブタイトル云々を頭に入れないで見てしまうことも多いのですが、今回の個展ほどその意味合いを強く感じさせられたこともありませんでした。「風流」、読みで「ふりゅう」、つまり「人目を驚かすために華美な趣向を凝らした意匠」とは、確かに天明屋の作品に登場する傾奇者的男性のそれに見事に当てはまっています。お馴染みの褌の出立ちで入墨を露出しながら刀を振り、時に型を取るかのようにして構える彼らは、きれいさっぱりとしたミヅマの新空間でも熱気を帯びて見る側を挑発していました。また良い意味でギラギラとした表具にも要注目です。無表情だからこそむしろ迫力を得たモデルたちは、その艶やかな飾りの効果も呼び込んで、より異様な侠気の世界を展開していました。
素材にインクジェットを使ったという一点、「刹那の流転」に目が向きました。いつものフラットな画面の質感とは明らかに異なっています。
ところで新設の和室に展示がないのは意図されてのことなのでしょうか。勝手な先入観ながらも、てっきりあの和の空間が使われているだろうと考えていました。
来年1月末までの開催です。(冬期休廊:12/27~1/7)
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