◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

イマジネーションの力が欠けている?

2007-08-08 20:25:31 | いろいろあれこれ
                    来るな、来たらかむどぉ
 水とドライアイスを入れたペットボトルが破裂して子どもがけがをしたというニュースで、ゲストが「若い人が、こういうことをするとこうなる、相手がどうなる、自分がどうなる、そういうことをイメージできないんだよね」と言ったところ、それを受け、キャスターが「イマジネーションの力が欠けているんですね」と言ったのですが、ちょっと違うんじゃないかなぁと思いました。2月13日に「危険予測と防止」ということを書きましたが、危険予測の能力と、防止しようという意識の欠如、ということではないでしょうか。
 料理番組を見ていても、ゲストの中には、使った包丁の刃を自分の方に向けて置いてしまう人がたまにいます。そういうとき、ゲストの向かって左側に立っている司会者がさりげなく包丁を置き直すのですが、恐らく、このゲストは、日ごろ、料理をしていないのでしょうね。男性はともかく、女性でも、母親の手伝いをしたこともないという人がけっこういて、そういう人は、「包丁をそんな置き方したら危ないでしょ」と注意された経験がないのでしょう。
 つまり、日々の生活の中で、さまざまな危険を予測し、防止する、それはとても大事なことなのだと知る機会があれば、その後は、本能に近い感覚で危険防止ができるのが人間だと私は思っていたのですが、近ごろはそうでもないようです。危険だと教えないでただ守るだけでは、危険を察知する能力、危険を予測する能力、危険を防止しようという意識が育たないのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする