明るみに出るのはちょっと・・・
「口について出た言葉」と言った人は、「ついて」はどういう漢字でどういう意味だと思っているのでしょうか。「口について」だと、口にひっついているという感じがしますよね、だとすると、言葉も何も出てこないのではないでしょうか。本当は「口を突いて出る」という形の慣用句であり、思いがけない言葉が出る、すらすらと言葉が出る、という意味です。
また、このごろは「明るみになる」と言う人のほうが多いかもしれませんが、正しくは「明るみに出る」です。「明るみになる」は明らかな誤用です。「明るみ」とは、明るいところという意味で、明るいところに出るから明らかになる、世間に知られるようになるわけです。「明るいところになる」では意味を成しません。
多くの人は、どこかで聞いて頭の片隅に残っているしゃれた表現を不完全にまねしてやっているだけで、言葉の意味を分かって言っているわけではないようです。慣用句は、それぞれもとになる故事があったり、具体的な場面を想像できたり、とても面白いものなのですが、意味どころか、形も何もあったものじゃない、全くいいかげん、これこそイマジネーションの力が欠けているということではないでしょうか。
「口について出た言葉」と言った人は、「ついて」はどういう漢字でどういう意味だと思っているのでしょうか。「口について」だと、口にひっついているという感じがしますよね、だとすると、言葉も何も出てこないのではないでしょうか。本当は「口を突いて出る」という形の慣用句であり、思いがけない言葉が出る、すらすらと言葉が出る、という意味です。
また、このごろは「明るみになる」と言う人のほうが多いかもしれませんが、正しくは「明るみに出る」です。「明るみになる」は明らかな誤用です。「明るみ」とは、明るいところという意味で、明るいところに出るから明らかになる、世間に知られるようになるわけです。「明るいところになる」では意味を成しません。
多くの人は、どこかで聞いて頭の片隅に残っているしゃれた表現を不完全にまねしてやっているだけで、言葉の意味を分かって言っているわけではないようです。慣用句は、それぞれもとになる故事があったり、具体的な場面を想像できたり、とても面白いものなのですが、意味どころか、形も何もあったものじゃない、全くいいかげん、これこそイマジネーションの力が欠けているということではないでしょうか。