(山口古図-山口県文書館蔵複製より)
(多宝塔画像-山口市指定文化財HPより)
山口市宮島町に移築された小さな厳島神社がある。厳島神社は応永14年(1407)に大内盛見が芸州厳島神社を勧請して宇野令村に祀った。現在の県庁の地であり山口古図の赤丸部分に厳島社がみられ赤四角部分が先日紹介した瑠璃光寺である。江戸期厳島神社は山口10社の内の一社で宮司は10社に限り大宮司と呼ばれていたようである。幕末期に萩城から現在の県庁の地に山口政庁が置かれて厳島神社は現在地に移転したようである。かつて厳島神社の宝殿内に安置祀られていたものとみられる多宝塔が残されており山口市指定文化財に指定されている。