洞雲寺金岡水
龍文寺金岡水
杉の浦金岡水
洞雲寺の開山である金岡用兼に関連する金岡水をみていこう。洞雲寺本堂西側に金岡水があり、洞雲寺蔵の「金岡和尚行状記」には「寺、時ニ清水無シ、明神大宮司ニ託シテ岩畔ヲ穿タシム、清冷湧出ス、以テ茶水洗面等に充ツ、国人呼ビテ金岡水ト称ス」とある。金岡用兼の永平寺伽藍復興などの功績を称えるために金岡水と称されたものであろう。
金岡用兼は周防龍文寺の大庵須益・為宗仲心に師事しており、為宗仲心の示寂後弟子の金岡用兼と春明師透が法席を譲りあい、最後に春明師透が六世を継ぎ五世と六世の間に碑を建て金岡用兼を前住和尚とされている。開山堂裏手の金岡水は金岡用兼が仏祖に供える湯茶水のために岩を砕いて作ったという。
宮島杉の浦にある金岡水は「芸州厳島図会」には「・・・金岡和尚此處に座禅せられしことあり、その時はじめて湧出したりとぞ・・・」とある。
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