20年ぶり。

勤務先の事情で、社宅制度がなくなることになってしまった。
俺の勤務先は零細企業なので、社宅を持っているのではなく、賃貸住宅を会社契約にして、家賃の一部を会社負担とするシステムになっている。
床面積や家族構成で負担率が変わり、俺の場合はドイナカでもともとの家賃も安いから、だいぶ助かっていた。
今後もこのまま今の家に住むなら、全額自己負担ということにになる。
そうなるとこの家、ドイナカにしてはなかなか家賃負担が大きいのだ。
そもそもそんなことになったのは、勤務先の会社が別の会社に食われてしまうことになったからだ。
従業員には残留か否かの選択肢が与えられ、俺は残留を希望した。すると、新たな会社では中採の新入社員ということになるので、経験は考慮されるからまるっきりの新入社員扱いではないものの、給料は今より少し下がると告げられている。
まあ、このご時勢だ、こんなドイナカで仕事があるだけありがたい。とはいえ、給料下がるのに、この借家に住み続けるのもちょっとゆるくない。
いろいろ考えたが、近所で古い家を安く買うことにした。
ドイナカなので、土地はタダみたいに安い。
ちょっと大き目のクルマを買うよりも安く、土地付きの家というか、実質は家付きの土地なのかもしれないが、手に入ってしまった。


家は1970年の建築というから、かーちゃんよりやや年上だ。
これは玄関引き戸の錠だが、いまどきこんなのなかなか見れないだろう。
このロックボタンのストッパーが壊れていて、しかも動きも悪くて外から鍵で解除できず、前所有者によれば、普段は玄関は中から鍵をかけて、勝手口から出入りしていたらしい。
現状販売なので、まあ仕方ない。


引き戸用の汎用の錠前。
今のサッシなら、たいがいこの錠が使えるのだが、古いサッシで規格がばらばらだったのか、穴を広げるとかしてもこの錠は取り付け不能だった。
仕方ないから、一度錠を分解し、ボタンのストッパーを作り、スムースに動くようにメンテナンスして、またなんとか使えるようにした。


北国の玄関は二重になっていて、玄関の外に風除室とかフードと呼ばれる小部屋がある。
その引き戸にも錠が付いているのだが、その鍵は失われていた。
なので、錠前を交換。


耐ピッキング性云々、とあるが、基本的にサッシなので、震災や原発事故による避難地域で見られるとおり、本気のドロボーには全く無力だ。
ま、絶対大丈夫な防犯システムなどないわけだし。気にすればキリがない。


内外の錠前を仮付けして、アライメントピンで整合をとり、本締めする。


錠の作動を確認して完成。
右側に見える取っ手は、網戸だ。
引き戸錠前交換、ホームセンターの修理サービスのパンフによれば、8400円とあった。
戸の厚みとチリをスペーサで調整したり、穴の処理とか位置合わせとか、手間を考えればそんなもんかもしれないな。
俺は自分でやったわけだが。


今度は、フルサイズの小型車が入るコンクリ作りの車庫と、その車庫より広い物置がついた小屋がある。
煙突が出てるのは、中に薪ストーブがあるのだ。
これだけでも買う価値があった。
もちろん、ジープやバイクは、全て余裕で入る。みんなのチャリもな。
ジープは、今の車庫だとホロをたたまなきゃ入らないが、今度はホロ立てたままで入るぞ。


俺たちの引越しはまだだが、台風が接近していたので、外に置いていたSX125Rを先に引越しさせた。
これは物置のほうだが、床もコンクリが打ってあるし、室内にはカビやコケもない。
湿気地獄の今の車庫とは雲泥の差だ。
ポンコツたちも延命できるだろう。


外の流しもある。
園芸好きのかーちゃんも喜んでいた。


家は現状販売だったので、手直しやリフォームが必要だ。今月はずっとそれにかかりきりになっている。
これは和室の砂壁剥離作業。
砂壁は、霧吹きで濡らせば柔らかくなる。


柔くなったら、スクレーパでこそげとる。
俺は畳のハウスダストで喘息が出るので、寝室はフローリングにリフォームして、壁は漆喰を塗る予定だ。
しばらくは有休消化しながらリフォームだな。引越しはそれからだ。
思えば、結婚して間もなく今の借家に越してきて以来、引越しは約20年ぶりだ。家族も大幅に増えたし、それに応じて荷物もものすごく増えている。
ま、新居は今のとこから歩いても行けるくらい近いから、荷物は軽トラとボンゴでちまちまピストン輸送できる。だから本格的に荷造りしなくて済むのが救いかな。
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